アメリカ渡航直後から通信回線を安全に利用したいならeSIMの活用が便利です。eSIMとは、スマートフォンなどの端末に内蔵されているデジタルSIMのこと。eSIMなら事前にオンラインで契約・設定し、現地でSIMカードを購入する前にすぐにインターネットを利用できます。
本記事では、アメリカ渡航時にeSIMがおすすめな理由や注意点、安全性などについて解説します。
eSIMとは? -安全便利な通信手段の新しい形-

eSIMとは、eSIM(イーシム)とは「Embedded SIM」の略で、スマートフォンやタブレットなどの端末にあらかじめ埋め込まれたデジタルSIMのことです。従来の物理的なSIMカードのように、抜き差しする必要がありません。eSIM対応端末であればオンラインでプロファイルをダウンロードするだけで通信サービスを利用できます。
eSIMの特徴は、契約手続きが簡単で、現地の通信プランをスムーズに利用できる点です。たとえば、アメリカ渡航に向けて事前にeSIMを設定しておけば、現地に到着してすぐにインターネット利用を開始できます。また、SIMカードの物理的な入れ替えが不要なため、紛失のリスクもありません。
近年では、多くの通信キャリアが比較的リーズナブルな料金でeSIM対応プランを提供しており、海外渡航時のインターネット利用手段として注目されています。
eSIMとSIMカードの違い

eSIMと従来のSIMカードの大きな違いは、物理的なカードの有無です。
SIMカードは、通信サービスを利用するために端末のSIMスロットに挿入する必要があります。挿入には特殊なピンが必要だったり、非常に小さいSIMカードを入れ替えるので手間が掛かるだけでなく落としてなくしたり、壊したりのリスクが非常に高いです。
一方で、eSIMは端末にあらかじめ内蔵されているため、オンラインでプロファイルを設定するだけで利用が可能です。入れ替えのための手間どころか紛失や破損のリスクもゼロです。仮にスマホ本体が壊れても設定し直すだけなのでSIM通信そのものには支障ありません。
eSIMは契約手続きがスムーズで、渡航先でもすぐに現地の通信プランを利用できる点が強みです。SIMカードのように、キャリアショップで購入したりSIMカードを入れ替えたりする手間がかかりません。
eSIMの場合、1つの端末に複数のSIMを登録できるため、用途に合わせて柔軟に使い分けることができるのも利点の一つです。
特徴 | eSIM | 物理SIMカード |
---|---|---|
形態 | 本体に内蔵 | カード型 |
入手方法 | オンライン | 店舗や郵送で受け取り |
利用開始 | QRコード読み取りなどで即時 | カード挿入・設定が必要 |
紛失・破損リスク | なし | あり |
複数回線利用 | デュアルSIM対応機種は容易 | SIMスロット複数必要 |

物理SIMカードとeSIMを組み合わせて二回線使用することも可能です!
アメリカ渡航時にeSIMがおすすめな理由

アメリカ渡航時にeSIMがおすすめな理由は、主に3つあります。
順に詳しく説明していきます。
出発前に準備が完了!到着後すぐに使える安心感
アメリカ渡航時にeSIMを利用する最大のメリットは、手続きがオンラインで完結する=日本国内で事前に購入・設定ができる点です。アメリカの空港に到着した瞬間から、自分のスマホでインターネット通信が利用できます。
空港のフリーWi-Fiを探したり、SIMカードカウンターに並んだりする必要がなく、入国審査や税関での情報確認、ホテルまでの移動手段や地図の検索、配車アプリなどの利用もスムーズです。
短期滞在でも手続きの手間を最小限に抑えられるため、eSIMはアメリカ渡航時の通信手段としておすすめできます。
SIMカードの抜き差し不要!紛失・破損の心配なし
eSIMは物理的なSIMカードを必要としないため、紛失のリスクがありません。
従来のSIMカードの場合、物理的なSIMカードの交換は、小さくて扱いにくく、紛失や破損のリスクが伴います。特に旅行中は慣れない環境でSIMピンを探したり、小さなカードを落としたりする可能性が高まり、その後の対応も想像するだけで大変です。
一方、eSIMならあらかじめ端末に内蔵されているため紛失の心配がありません。また、スマホで操作するだけで接続の切り替えやプラン変更、トラブル対応など全て行えますので物理SIMカードで生じる心配は全て回避できます。
スムーズかつ安全にアメリカでインターネット通信環境を整えられることから、アメリカ渡航時にはeSIMの利用がおすすめです。
現地SIM契約までの「つなぎ」として最適
長期滞在の場合、現地で月額契約のSIMを検討する方もいるでしょう。しかし、現地での契約には時間がかかったり、手続きが煩雑だったりすることもあります。旅行用eSIMを最初の数日間だけ利用し、落ち着いてから現地のSIM契約を進める、という使い方は非常に賢い選択です。
またeSIMを利用することで、1つの端末で複数の通信プランを同時に管理し、使うことが可能になります。たとえば、日本で使用しているSIMカードを端末に残したまま、アメリカ用の通信プランをeSIMとして追加すれば、2つのSIMを必要に応じて使い分けが可能です。
これにより、日本の電話番号を維持しながら、アメリカではeSIMでデータ通信を利用するといった使い方ができます。特に、アメリカ滞在中も仕事や家族との連絡用に日本の電話番号が必要な場合に便利です。また、eSIM対応の通信プランは比較的リーズナブルなものが多く、現地のキャリアと契約するよりもコストを抑えることができるのも魅力です。
eSIMの注意点:対応機種と電話番号の有無

アメリカ渡航時に何かとメリットが多いeSIMですが、利用するにあたっては以下の2点に注意しましょう。
2つの注意点について、順に解説していきます。
対応機種が限られる
eSIMは便利なサービスですが、すべてのスマートフォンや端末で使用できるわけではありません。古い機種や一部の格安スマホなどはeSIMに対応していないことがあるため、事前に対応状況を確認する必要があります。
たとえば、iPhoneであればiPhone XS以降のモデルが対応しています。また、SIMロックがかかっているスマートフォンでは、eSIMの利用が制限されることがあるため、契約中のキャリアに確認が必要です。
対応機種を持っていない場合、機種変更をする必要があり、コストがかかる点もデメリットとなります。eSIMの利用を考える際は、お手持ちの端末の対応状況を事前に確認しておきましょう。

eSIMに対応していない古い/マニアックな機種をお持ちの方はむしろこれを機に買い替えることをお勧めします!
SIMロックが解除されているか確認が必要
大手キャリアで購入したスマホの場合、「SIMロック」がかかっていることがあります。SIMロックがかかったままだと、購入したキャリア以外のSIM(eSIM含む)は利用できません。渡航前に必ずSIMロック解除の手続きを行ってください。SIMフリー端末であれば、この心配はありません。
電話番号が付いていないプランも多数ある
eSIMはデータ通信のみのプランも多く、電話番号が付いたプランだけではない点にも注意が必要です。
特に、海外での利用を目的としたeSIMサービスではインターネット専用で、音声通話には対応していないケースも多くあります。そのため、アメリカで現地の電話番号を取得したい場合は、eSIMに電話番号が付帯しているかどうかを確認する必要があります。
なお、アメリカ現地のキャリアでは、電話番号付きの契約が可能なeSIMプランが多数ですが、日本の住所やクレジットカードでは決済できなかったりすることもあるので注意が必要です。
電話番号が必要な場合は、電話番号が付いたプランを提供しているキャリアやサービスを自分の利用スタイルに合わせて選びましょう。
eSIMは物理SIMよりも安全性は高い

eSIMは物理的なSIMカードを使用しないため、安全性が気になるところです。結論から言えばeSIMは適切に管理をすることで従来のSIMカードと同等、あるいはそれ以上の安全性があります。
eSIMは端末に内蔵されているため、物理的な盗難や紛失のリスクがありません。従来のSIMカードでは、抜き取られて他の端末で悪用されるリスクがありますが、eSIMはその心配がなく、セキュリティ面で優れています。
また、eSIMのプロファイルは、オンライン上でいつでも簡単に削除や変更が可能です。そのため、スマートフォンを紛失した場合でもすぐに管理画面からeSIMを無効化し、不正利用を防ぐことができます。
ただし、eSIMのデータを管理する際のアカウント情報やパスワードの漏えいには十分に注意が必要です。複雑なパスワードを設定したり2段階認証を設定したりすることで、第三者による不正アクセスを防ぎ、より安全にeSIMを利用できるようになります。
セキュリティ機能を搭載したeSIM「Saily」

アメリカ渡航時にeSIMを利用したい人には、Sailyがおすすめです。
Sailyは、「海外旅行先でスムーズにインターネットへ接続できるeSIMサービス」です。物理的なSIMカードの購入・交換の手間が不要で、アプリからデータプランを選ぶだけですぐに利用できます。
手軽で柔軟なデータプラン
Sailyでは、1週間1GBの小容量プランから半年間使える100GBプランまで、幅広い選択肢が用意されています。アメリカを含む世界各国で利用が可能で、アメリカのデータプランはUSD 3.99からと料金もリーズナブルです。
便利な機能で快適に接続
SailyのeSIMは、目的地に到着すると自動でアクティベートされるため、設定の手間がかかりません。また、eSIMは一度インストールすれば、チャージして新しい目的地を追加するだけで何回でも利用が可能です。国際ローミング料金を気にすることなく、世界各国で快適にインターネットを利用できます。
安全性とプライバシー保護も万全
Sailyは最大手のVPNサービス「NordVPN」を提供している会社の関連会社であり、共通の技術基盤を持っています。
Sailyには、仮想ロケーション機能が備わっており、リモートサーバーを介して接続をルーティングすることでオンラインプライバシーを強化できます。また、広告ブロッカー機能により、不要な広告を排除し、快適なブラウジング環境を提供。DNSフィルタリング機能も搭載されており、悪意のあるサイトやトラッカーをブロックすることで、セキュリティ面でも安心です。
Sailyを活用することで、アメリカを始めとする世界中の旅行先で、快適かつ安全にインターネットを利用することができます。
注意点:現時点では電話番号付きプランは取り扱っていない
現時点ではSailyは電話番号付きプランは取り扱っていないことに注意が必要です。近年多くのやり取りはデータ通信で行われており、通話もLINEなどのアプリ経由であれば電話番号は必要ありません。海外渡航・海外旅行で実際の通話が必要な場合はほぼないため、緊急時は日本国内の通信会社の通話を行うことにしておけばデータプランで支障ありません。
しかしこれから国外に一定期間滞在する予定で、現地の携帯電話の契約をするまでの一時的なつなぎとして使用する場合には電話番号が各種登録などに必要な場合が多いため通常の契約の代替にはならないことに注意が必要です。
$3.99からの格安価格!

今後電話番号付きプランも進めていく予定とのことです!
まとめ

アメリカ渡航時にeSIMがおすすめな理由や注意点、安全性などについて解説しました。
eSIMを活用すれば、アメリカ渡航前に通信環境を整え、現地到着後すぐにインターネット利用を開始できます。また、SIMカードのように紛失のリスクがない点や、1つの端末で日本のSIMカードとの使い分けがしやすい点などのメリットもあります。
アメリカ滞在中にスムーズにネットを利用したい人は、ぜひeSIMを活用してみてください。
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