この記事ではアメリカに一人暮らしで自炊を2年間、その後家族(妻・娘・息子)で1年間過ごしていた海凪がこれは現地で早期に手に入れることができてよかった!と感じた4点の調理家電についてご紹介いたします。

特に多機能クッカーと取り付け型浄水器はあまり自炊をしない型も含めた万人におすすめですのでこれを機にぜひ購入をご検討ください!
1. 多機能クッカー
Ninja Foodi 9-in-1 Pressure Cooker and Air Fryer with Nesting Broil Rack, 5 Quart, Stainless Steel
日本でも近年ヨーグルトや納豆などを自宅で作れる低温調理器が流行っていますが、このクッカーはそれに加えてヘルシーなドライフライヤー、圧力釜、蒸し器、通常の加熱、保温がこれ一台で可能となります。特に食生活に関しては日本とアメリカではさまざまな違いがあり、アメリカでは日本では手軽に食べられる料理が手に入りにくかったり、手に入ったとしてもコストが高くなりがちです。
この調理器を使うことで安価でヨーグルト、納豆などを作るのはもちろんのこと、現地のファーストフードをドライフライヤーで温め直して美味しくヘルシーに味わったり、蒸し器で冷凍中華まんを美味しくいただいたり、カレーやシチューを短時間で(もしくは寝ている間に)作ることができます。

料理をする人はもちろん、料理をしない人でもコストカット+時短+食のバリエーションを増やすことができ、半年の使用だとしても元が取れると思っています。
この商品、定価は$130程度ですが時々Amazonでもセールをやっていて$30〜$50引きになっていることも珍しくありません。中途半端に安くて1-2機能しか付いていないものを買うよりはある程度多機能で、また大きさもそれなりに大きいものを買った方が結果的にお得になると思います。

重さも大きさもあるだけでなく価格もアメリカの方が圧倒的に安いので現地購入一択です!
妻はかなりこれを気に入ったため、日本に戻った後でも使いたいと考えています。アメリカに比べればはるかに高額なので、海凪自身は今使っているものを日本に持ち帰りました。

2. 浄水器

日本は軟水が中心でかつ上水道もしっかりしているためほとんどの水道水は美味しく安全に飲むことができますが、アメリカは硬水がほとんどです。外出時は多くの施設で飲用の水道が設置されていますが、もちろん家庭内にそんなものはありません。
そのためほとんどの人は浄水器もしくはペットボトルで水を購入することになります。もし安く済ませるのであればフィルター付きコンテナーに冷蔵する方法がありますが、手間も時間もかかる上に冷蔵庫のスペースもとる必要がありあまり現実的ではありません。
ペットボトルの購入は食料品店では毎回手間がかかり重くて大変です。通販で頼むのは楽ですがその都度頼むのは煩雑ですし定期便は柔軟な対応ができません。ペットボトルのゴミの処理も地味に大変です。
この取り付け型浄水器であればいつでも手軽に水道を飲用に変えることができます。コストも毎日使用すること、水を購入することを考えれば遥かに安価でお手軽です。ゴミも一切出ません。
この手の製品は取り付け式のため、水道の規格が合っている必要があります。なので現地購入一択です。とはいえこの商品にはアタッチメントが複数種類付属しているため、ほとんどのアメリカの蛇口に適合するはずです。
水道水 | ペットボトル購入 | 取り付け浄水器 | ボトル型浄水器 | |
---|---|---|---|---|
コスト | 1 (最安) | 4 (最も高い) | 3 | 2 |
手間 | 1 (ゼロ) | 4 (要定期購入) | 2 (2か月毎交換) | 3 (毎回詰め替え) |
味 | 4 (不味い) | 1 (多分) | 2 (不満なし) | 2 (不満なし) |
飲料・料理用水の入手方法は大きく分けて4種類になります。アメリカはとにかく水道水が不味い(硬水と呼ばれるミネラルを多く含む水を使用)上に古い水道管はいまだに鉛が残存しているため使用することはお勧めできません。この中で時間とお金のコスパが良いのが取り付け型浄水器の使用です。

最小限のコストと手間で食生活の満足度を効果的にアップさせましょう!
3. ミートスライサー

これぞアメリカならでは!の製品です。なぜかというと、日本ではよく使われる薄切り肉がアメリカのスーパーではほとんど売っていないからです。
一部のスーパーやアジアンマーケットでは取り扱っていますが、そういったものは割高になってしまいます(本当に高い…)。しゃぶしゃぶ、すきやき、煮物、鍋、炒め物…。日本人・日本料理にはかかせない薄切り肉です。
スライサーの値段は180ドル程度とやや高く感じますが、生活開始時にそろえておけば比較的低コストで食のQOLの向上に大幅に役立つので1年でも充分お値上の効果を実感できるでしょう。この商品は海凪が実際に使用しているものです。もっと高いものもありますが、これで十分だと思いました。
この商品もかなり大きく重量もありますので現地購入一択ですね。
4. フードミキサー(ブレンダー)

これは主に子育て(特に離乳食)世代の大きな味方ですね。
もちろんアメリカにもパッケージの離乳食はありますが、栄養バランス、味、携帯性など取り回しの良さは日本ならではです。アメリカは農産物は基本的に消費税もかかりませんし、比較的安価です。また田舎の場合にはFarmer’s market や農場の主催する果物取り放題(いわゆるイチゴ狩りなど)サービスなどもあり、安価に手に入る手段も多いですので、様々な手段で役に立ちます。
もちろん離乳食だけでなくスライサーでみじん切り、ミルクや生クリームの泡立て、ミックスジュースなど一人暮らしでも役立つ機能がありますので一人暮らしでも購入を検討する価値があると思います。
アメリカで自炊が日本よりさらに強く推奨される理由5選

単身の場合、「調理が面倒である」などの理由で自炊をしない方もしばしばいらっしゃいます。それも一つの生き方なので干渉するつもりはありませんが、日本とは違いアメリカで自炊が強く推奨されるのには理由があります。ここではその理由を5つに分けて解説します。
- 外食・惣菜が日本より遥かに高額である
- 外食・惣菜の場合高脂質・高糖質のものがほとんどである
- きめ細かい惣菜は売っていないため飽きる
- 栄養バランスや食のバラエティを求めるとさらに高額になる
- 自炊であれば日本食も簡単に再現できる
1. 外食・惣菜が日本より遥かに高額である
まず非常に高くつきます。最も安い部類であるマクドナルドのファーストフードでもセットで購入するとすると$10-15前後、日本円で1500-2000円程度は確実にかかります。お店に行けば$30は下らないでしょう。また配達であればさらに上乗せが$10以上かかりますので、直接店に行く必要がある場合がほとんどです。お金に余裕があるのであれば良いですが、多くの人は留学でそこまでする余裕はありません。
2. 外食・惣菜の場合高脂質・高糖質のものがほとんどである
これも大きな問題です。ただ高額なだけでなく、食事のバランスもいわば「アメリカ」な食事が大半です。フライドポテトも「野菜」と言い切ってしまうアメリカでは用意される食事はほぼ全て「メタボ一直線」な食事になると言っても過言ではありません。
3. きめ細かい惣菜はそもそも売っていないため飽きる
外食&惣菜はバラエティも非常に少ないです。ある程度リーズナブルな食事となるとファーストフード系に偏ります。野菜は最小限、パンと牛肉、フルーツだって少ないです。バラエティは乏しくなり、単調な食事になりがちです。
4. 栄養バランスや食のバラエティを求めるとさらに高額になる
もちろんそこはアメリカ、お金を出せば健康的な食事はいくらでも手に入ります。しかしその場合コストはより高くなることは認識すべきです。理想的な食事を取ろうと思ったら$30/食は覚悟しなければいけません。日本円で毎回4000円払えますか?
5. 自炊であれば日本食も簡単に再現できる
食は文化の根源です。ホームシックになる一番の要因は人ですが、食もまた栄養学だけではなく気持ちの面でも生活を支えてくれます。日本食はアメリカでは質が低く高額です。とても満足できるものは出てこないでしょう。大都会で$100以上かければ出会えますが、そんなに毎回払えませんよね。
食材や調理法を工夫すればアメリカでも日本食は安く用意ができます。心を整えるには自炊は必須なのです。
まとめ:留学生活に占める食の割合は大きい

それ以外にも炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫・コーヒーメーカーなどが必要物品として浮かびますが、
- 炊飯器→日本のものがいい(譲り受けたもの)
- 電子レンジ→譲り受けた中古
- 冷蔵庫→アパートに据え置き
- コーヒーメーカー→譲り受けた中古
なので今回は取り上げませんでした。
また場所によりますが、アメリカの多くの家では食洗器やオーブンが据え付けられていることも多いですのでこの2つも取り上げていません。
「食」が生活に重要であることはいうまでもありません。
特に留学生活では
- 自身の環境と仕事の変化
- 健康に変化が出始める年齢
- 家族の環境の変化
- 子供の成長
が重なるため、食事が満足できないことの悪影響は多岐にわたる可能性があります。
最初に多少のコストと手間がかかったとしても、食生活の環境を整えることは充実した留学生活を送るうえで非常に重要であると断言できます。この記事が参考になれば幸いです。

留学生活における自炊のメリットは数え切れません!!
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