研究留学に限らず海外留学をする際には海外送金とは無縁ではいられません。現地の給与や奨学金があったとしても支給は実際の生活が決まってからですので、少なくとも生活立ち上げの資金は自己資産から用意して現地に海外送金する必要があります。多くの場合留学から帰国する際も余剰資金は回収して現地から日本に送金することになるでしょう。
特に国内から日本円で給与・奨学金・仕送りを受け取る場合はある程度はまとめるにしても年に複数回日本国内から当該国へ送金する必要があります。
この時「どの手段で送金するか」は大きな問題です。なぜなら海外送金のコストは高く、例えば通常の銀行送金であれば1回につき数千円程度取られるだけでなくしばしば不利な為替レート(為替スプレッド)での換金となるため大事にしたい生活資金が目減りしてしまいます。

2年以上アメリカに研究留学している海凪のオススメは「Wise」です!
この記事ではWiseのメリットと注意点についてわかりやすく解説します。この記事を読んでいただければWiseの優位性と使いやすさをよく理解できると思います。
そもそも外貨送金の手段はなぜ重要なのか?

そもそもなぜどのサービスで海外送金を行うかを考える必要があるのでしょうか。
それはどのサービスを使用するかによって様々な点が異なるからです。海外送金を受け付けている銀行/サービスは多数ありますが、それぞれの点でかなりの違いがあります。
- 登録手続きの利便性
- 送金時の利便性
- 送金完了までにかかる時間
- 手数料
- 為替スプレッド(為替レート)の違い
- 料金体系
前半3つもそれぞれ良いに越したことはないですが、もっとも大事なことはどれだけ効率良く(=お金を仲介者に取られず)送金できるかです。
海外送金の料金は複雑なので単純化しますが、例として単純に手数料が送金額の1%と3%の手数料があったとすると、2年間で総額1000万円を送金したとして手数料の差は20万円にもなります。
海外送金する回数や金額は人によってかなり異なる
特に影響を受けやすいのは1.日本からの給与や奨学金を受け取って生活する人、2.無給で貯金を送金する人です。この方達は必ず効率の良い海外送金の手段を選ぶことが必要です。
- 生活立ち上げ時(ほぼ全員必須)
- 資金源が日本からの給料・奨学金の場合
- 資金源が貯金の場合
- 帰国時の資金の回収(ほぼ全員)
- 税金の還付(帰国より遅れて還付されることがほぼ確定的)
- 中古車などの売却で振り込みが帰国後になる場合
- TIAAなどの拠出年金や年金の引き出し
しかし上記のリストを見ていただければわかるように、現地の給与や奨学金を受け取る予定だとしても生活の立ち上げや帰国の際にはほとんどの方は送金が必要となります。
通常は数十万円程度は往復することになりますので、少ない人でも手数料の違いによって数千円〜数万円は違ってくるはずです。
海外送金の手数料の仕組みはかなり複雑
海外送金の料金体系は本当に複雑です。費用の名目をざっと挙げるだけでも以下のような項目があります。
- 送金手数料
- 円貨送金手数料
- 海外中継銀行手数料
- 受け取り銀行手数料
- 為替手数料
- 為替スプレッド
どの通貨からどの通貨に、どの国からどの国へ、どの金融機関からどの金融機関へ送金するかによってそれぞれの費用が掛かったり掛からなかったりしますし、サービスの種類によって金額が異なったりそもそも請求されなかったり…。
必ずどこかには記載されているものですが、かなり不透明であったりわかりにくかったりして、実際送金が成立して初めて金額を把握できる場合も少なくありません。
また為替スプレッドが適応されていると為替レートそのものに費用が入り込んでいるため他サービスと比較してようやくそのサービスが安いのか高いのかわかることすらあります。
Wiseとは:安価な海外送金&金融サービス

そこでこのWiseです。Wiseは国際送金をメインにしているサービスで、通常の銀行が提供する送金サービスよりもはるかに安価なだけでなく迅速に送金することができます。オンラインでPCのブラウザやスマホのアプリ簡単にアクセスでき、世界中の多くの国々で利用可能です。
実際に手数料が安いのですが、さらに良いところはそれが明瞭に可視化されているということです。上の画像を見ていただければわかるように、手数料と両替額、為替レートと送金額が送金する前に明確にわかります。
実際の送金額・通貨と受取額・通貨を入力して上画面右側の左下のボタン「料金を比較する」をクリックすると下画像のように簡単に費用を他社と比較することが可能です。

Wiseの良いところは「正直に比較を表示している」というところです。仮にWiseより安い場合にはそれも比較表で示してくれます。
以下の紹介リンク経由でWiseに登録いただければ最大75,000円分の送金手数料が無料になります。登録自体も無料ですのでこれを機会に登録されてはいかがでしょうか。
Wiseを使うことのメリット:安価な手数料&便利でスピーディ!

Wiseの特徴は「安くて速くて便利」です。
- 手数料が安い&為替レートが良い
- 送金の受け取りが早い
- インターフェイス/操作がわかりやすい
- 多数の通貨を取り扱うことができる
メリット1: Wiseは手数料・為替レートが良い=より効率よく安く送金できる
Wiseは以下のように送金手数料を圧倒的に抑えることができます。

上の画面を見るとWiseの安さ=受取額の多さがわかると思います。しかしそれ以外にも「おや?」と不思議に思うところはないでしょうか。送金手数料は安いはずなのに受取額が少ない…と。
実は為替レートは実際の為替ではなくそこに手数料(為替スプレッド)を載せていることが頻繁にあります。そのため手数料と為替レートを両方計算に入れる必要があるわけです。
Wiseは為替レートも他社と比較して利用者に有利な設定になっています。手数料を安く見せかけて為替レートを意図的に不利(=為替スプレッドという名の為替手数料)にしているサービスに騙されないようにしましょう。
メリット2: 送金後の受け取りが早い

日本国内では即日〜1日以内に送金されることがほとんどですが、海外や国際間送金ではそうは行きません。銀行間送金ではしばしば1週間以上かかる場合もあります。
Wiseは送金後の受け取りの早さも特筆レベルで国際間でもほとんどが即日〜24時間以内に送金されます。Wiseの口座に振り込めば日本の資金を2日で使用可能な状態にできます。
現地の他の銀行口座に振り込む場合は左の写真のように2~3営業日かかる場合もありますが、それはどの送金手段でも同じですので早さの優位性は揺らぎません。
メリット3: インターフェイス/操作がわかりやすい

Wiseの送金操作は非常にかんたん&スピーディです。ログインしてほんの数クリックで手続きができます。上記のように金額、手数料、為替レート全て明記されていますし後どのくらいのステップで実際に手続きが終了か、いつ頃送金されるかも表示されます。
またブラウザからもスマホアプリからもほぼ変わらない操作感です。
メリット4: 多数の通貨を取り扱うことができる
ユーロ・現地口座を作成できる7か国(アメリカドル・イギリスポンド・カナダドル・シンガポールドル・ニュージードル・ハンガリー・ルーマニア)以外にもバングラディッシュ・ブルガリア・中国・デンマーク・チェコ・エジプト・香港・インド・インドネシアなどなど…合計40種類以上の通貨を扱うことができます。ほぼ確実に留学に対応できるはずです。
日本のパスポートもしくは国内運転免許証と本人の写真だけで認証ができる=現地の住所なく口座作成できるので生活の立ち上げに役立つはずです。
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Wiseの付随サービス:同時に使うとさらに便利!

Wiseは外貨送金サービスだけでなく付随する便利なサービスがあります。外貨口座の作成とデビットカードの作成です。いずれもメインの手段として使うものではありませんが、渡航前後の橋渡しやバックアップとして考えると非常に心強い&便利ですので検討の余地は十分にあります。

海凪はこういったオプションの存在を知らずに通り過ぎてしまいました…。
外貨口座の作成

Wiseは日本の国内で外貨の口座を持つことが可能です(アメリカ・イギリス・ユーロ・オーストラリア・ニュージーランド・ポーランド)。特にアメリカでは家賃や光熱費の支払いにクレジットカードを使用すると手数料がかかることが多く、あらかじめ留学先の口座を所持していくことで渡航直後から手数料の節約が可能になりますし、様々なサービスや給与の支払いなどに登録することもできますので信用の担保にも繋がります。
これは生活立ち上げの仮口座および予備口座と考えるとかなり有効な手段であると思います。
Wiseの外貨口座には以下のメリットとデメリットがあります。
Wise外貨口座のメリット
まずこの項の冒頭で述べたように日本国内にいながら外貨口座の開設ができます。また通常海外の銀行では口座維持手数料や最低預け金額が求められることが通常ですが、Wiseの口座にはそれらがありませんので気軽に開設・放置することができるのは大きなメリットです。利子も高水準で付与されますし、1つの預け先として十分な機能を果たします。
- 日本国内で作成可能(現地の住所登録不要)
- 通常の銀行と同じように入金も出金も可能
- 口座維持手数料不要・最低預け金額なし
- 利子が高水準
Wise外貨口座のデメリット
一方で以下の理由によりメイン口座としてはオススメできません。特に住所証明に使用できない点、預金保険の対象外となることはしっかり意識しておく必要があります。
必ず渡米して生活の基盤が揃ったら(SSNの取得・住居の確立・電話番号の取得)現地の正式な銀行口座を開設することを強くお勧めします。
- 預金保険の対象外(Wiseが破産した時に預金額が保障されない)
- 住所登録がないため住所証明にはならない(アメリカではしばしば必要)
- 実店舗がないため対面サービスが受けられない
デビットカード
Wiseはデビットカードの作成も可能です。初期費用は$9程度かかりますが年会費無料、有利な手数料で世界中で使用が可能ですので1枚持っておくと緊急時の予備や旅行用の予備カードとして非常に有効に機能します。ATMからの引き出しも月2回・3万円以下の条件付きですが無料になります。
保有金額や決済額の制限、クレジットヒストリーはたまらない、ポイント還元はないなどの点からメインカードにすべきものではありませんが、決済の手段は複数あったほうが保険の意味でも利便性の面でも望ましいですので検討してみてはいかがでしょうか。
Wiseを使用する際の注意点

便利で手数料も低いWiseですが、多少の注意点があります。
- 一回の送金上限額は100万円
- 当該国通貨以外の送金は追加の手数料がかかる
- 受け取り銀行の手数料は可視化されない
注意点その1: 一回の送金上限額は100万円
日本円の送金上限は100万円と決まっており、それ以上の金額の送金ができません。一度に多額を送る必要がある場合や、回数を制限することで手数料を節約したい方は他のサービスを選んだ方が結果的に安くなるかもしれません。
注意点その2: 当該国通貨以外は追加の手数料がかかる可能性がある
国や通貨によって異なりますが、当該国の通貨以外の送金は追加の手数料がかかる場合があります。なるべくシンプルに費用を掛からないようにするには国と通貨は一致させることが望ましいです。
注意点その3: 受け取り銀行の手数料は可視化されない
現地の銀行で受け取った場合に、受け取り側の銀行が手数料をとる場合があります。これは個別の金融機関の問題なのでWise側がコントロールできるものではありません。そのため送金時にもその料金はWise側では表示できません。ギリギリの金額を送ると困る可能性がありますので少し余裕(10~20ドル程度)を持った送金を心がけましょう。
まとめ:Wiseは万人にオススメの海外送金サービス!
Wiseは安価で効率的な国際送金サービスを提供しています。世界中の多くの国々で実質的に市場レートに近い為替レートで外貨両替ができます。送金手数料が安く迅速で安全です。これらの利点によりWiseは国際送金を行う人々にとって非常に魅力的なオプションとなっています。

難しい操作や登録はないのでまずは始めてみることをオススメします!!
またWise以外に海外留学生活で節約する方法を以下の記事で解説しています。アメリカで出来る手段がメインではありますが、他の国でも使用・応用が可能なものもたくさんありますのでご興味がある方はぜひご覧ください。
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