自ら探す場合、研究留学において研究先の選び方は最重要課題です。希望の研究室があったとしても必ず受け入れてくれるわけではありません。あらかじめ複数の選択肢を用意しておく必要があります。
上司から留学話を振られる場合は留学先の選択肢はありませんが、少なくとも受けるか断るかを選ぶことはできます。
留学は人生の大きな決断の1つです。どんな経緯であっても候補の研究留学先が自分に適しているかを判断する必要があります。
留学に行くべきか、行くならどこへ所属すべきかは目的や価値観に合わせて選ぶことが大切です。自分にとって最適な留学先を選ぶためには、自分自身の留学目的や価値観を明確にしておかなくてはなりません。
海凪は偉そうに問える立場ではないので自問自答する形で読んでいただけると幸いです!
1. なぜ医師の「研究留学先の選び方」に目的や価値観が重要なのか?
まずはそもそも何故目的や価値観を考える必要があるのか?です。ここに意義を感じないようであればそもそもこの記事は読む必要がありません(笑)
研究留学は「貴重な時間」と「得られるはずの報酬」を代償にする
留学にはリスクと代償が伴います。「研究留学にはプラスしかない」と海凪は考えているのですが、そうはいっても価値観はヒトそれぞれ。
例えば「お金がもっとも大事」な人が低額の奨学金や無給で研究留学したら、日々少なくなっていく銀行残高に「こんなことなら留学するんじゃなかった」と思ってしまうかもしれません。
「ワークライフバランスと海外での経験が大事」と考えている人が「ハードワーク当たり前」の研究室にはいってしまったら「こんなはずじゃなかった」となりドロップアウトしてしまうかもしれません。
人生の最重要課題が「多くの業績を残して医学の発展と人類に貢献する」人は例えポスドクの給与をもらえたとしても小規模低予算の研究室に行ってしまったらその意欲を持て余してしまうでしょう。
全ての人に理想の環境はありませんし、全てが完璧な研究室もありません!
だからこそ「何を優先して何を妥協すべきか」という自分なりの価値判断を持っていなければなりません。
研究留学可能なラボは(理論上)無数にある
日本人が一般に「留学」をするとなるとアメリカが真っ先に思い浮かぶでしょうし、研究室の数も予算規模もアメリカが多くを占めるのは確かです。アメリカだけでも数え切れないほどの選択肢があります。
一方で今や世界中で高レベルの研究は行われており、欧州はもちろんのこと研究分野によってはオーストラリア・アフリカ・インド・中国・東南アジア/オセアニアなども選択肢になり得ます。
自分の研究分野に限ったとしても無数のラボが候補になりえますのでしっかりとした目的と価値観を持っていないと研究室選びの森に迷い込んでしまいます。
目的や価値観によって好ましいラボは変わる
例えば「この技術を学びたいから留学する」という方と「海外生活を一生に一度はしてみたい」という方では選び方は大きく異なります。前者は必然的にその技術を使って論文を出しているラボに候補は限られますが、後者は極端な話「行けるならどこでもいい」ということになります。
金銭を大事にしているかたは「給与ありのポジション/高額な奨学金がとれる研究室」が優先度が高くなりますし、「家族の教育や治安」を重視するのであれば安全な都市/地域であるかどうかが大きな判断材料になるでしょう。
成功するかどうかはその研究が当たるかどうかの時の運もありますが、大きな失敗(と感じること)は自らの目的や価値観に沿っていない研究室を選択した時に起こりやすいです。
>> 【アメリカの治安の状況を徹底解説】安全に暮らすための注意点を押さえよう!
探すのにもアプローチするのにも時間のコストがかかる
研究室を探すのにはお金はかかりませんが時間はかかります。
さらに応募時のメールや応募先に提出するCV/Personal statementもラボに応じて調整する必要がありますのでアプローチする研究室が増えれば増えるほど時間がかかります。
「数撃てば当たる」とはいえ臨床の仕事もある中で無制限にはできませんよね…
実現可能性をきちんと考える(時間制限・金銭的余裕)
留学は年齢が上がれば上がるほど不利になります。ポスドクのポジションは似たような候補者であれば若い方が選択されるという残酷な真実がありますし、奨学金には年齢制限が設けられていることも多いです。
博士課程に入る前に初期研修・後期研修を経ている医師はそもそも時間的に不利ですが、研究留学に取り組み始めた後も時間がかかればかかるほどどんどん不利になっていくことを意識する必要があります。
また家庭の経済状況によっては奨学金の金額や給与を得ることが必須の場合もあるでしょう。その場合には理想の研究室でなかっとしても給与が出るラボにせざるを得ません。
奨学金・留学助成金については下記記事にまとめました。
探す・条件を見比べる時間を省くためにも是非積極的にご利用ください!
パートナーや子育てを無視してはいけない(家族がいる場合)
ご家族がいらっしゃる場合はパートナーやこどものこともよく考えてください。教育・治安・物価・日本人コミュニティなど考慮すべきことが多く大変かもしれませんが、円滑で幸せな留学生活にするためにはよくご家族とも相談しながら話を進めることをお勧めします。
子育てに関しても(アメリカの情報が多いですが)下記カテゴリーにまとめていますのでよかったら参考にしてみてください。
またいざ留学となれば配偶者の方も情報収集をされるでしょう。下記記事で配偶者の方が知っておいた方が良いことをまとめていますので是非ご夫婦でご覧いただければ幸いです。
2. 研究留学で得られるメリットとデメリットを整理できているか?
後悔しない良い留学先を選ぶためには自身の目的、得られるメリットとデメリットをある程度把握しておく必要があると考えています。もちろん想定外は常に起こり得ますし、トラブルも良い経験や思い出にはなるのですが、全く想定していないと対処もうまくいきません。
一度はメリットとデメリットを整理しておきましょう!
留学で得られるメリットはある程度共通ですが、人によってそれぞれの重みは異なります。海凪は常々「普通の医師」こそ研究留学すべきであると思っており、その理由を包み隠さず下記記事でまとめています。「自分なんて…」と考えがちの方は是非覗いてみて下さい。
一方で留学のデメリットはあまりないと海凪は考えています。しかし時間とお金は確実に消費されます。臨床第一の方はそもそも研究留学を考えないとは思いますが、その側面は自覚しておく必要があります。
研究留学のメリットとデメリット・成功や失敗については下記記事群でも考察していますので興味がある方はご一読いただければ幸いです。
しかし、もしリスクや失敗があってもリカバーは可能です。下記記事のように対処ができるのでリスクや失敗を恐れすぎないことも大切です。
「知る」だけで研究留学への不安は少なくなりますよ!
3. 都市や地域は本当に重要か?
留学といえばアメリカの西海岸の都市部(ニューヨーク、ボストン、ワシントンD.C.)や東海岸の都市部(ロサンゼルス)を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?海凪も憧れていましたが、残念ながらご縁がありませんでした。しかし内陸部の田舎も捨てたものではありません。この章では留学する国や地域について考えていきます。
有名な場所は物価が高くポストの競争率も高い
ボストンのNIHやHarvard大学、ロサンゼルスのUCLAなどは誰もが知る有名な施設です。そういった場所は都市や地域そのものにも魅力がある素晴らしい場合がほとんどです。
しかしながら魅力ある施設や都市には留学者だけでなく現地の人たちにも魅力的です。物価も高いですし給与つきのポストの競争は熾烈です。研究室の維持にもよりお金がかかり、人件費も高いのでその分力のあるPIが多いですが研究費を失えばすぐに活動できなくなるリスクもあります。
留学中にPIが研究費を失い異動せざるを得なくなった知り合いが複数いました…。
治安の確保:コストは地域で異なる
海外で生活する場合、日本にいる時と最も異なるのは「治安に対する意識とコスト」ではないでしょうか。とはいえアカデミックな研究室があるような一定の規模の都市ではその都市全域で治安が悪い、ということはありませんのでご安心ください。ただその場合留意すべきは「コスト」です。
治安が悪い都市でも安全なエリアはある程度確保されているがその分高価
いかに「治安が悪い」と言われている都市や地域でもそこが先進国で一定規模の大学や研究施設があるのであればその人達が住む治安の良いエリアは必ずあります。しかしその分家賃は高くなります。
田舎の方が安全なエリアは圧倒的に広く安価で住める
例えば海凪のすむ内陸部の都市(?)では治安が心配なのは真夜中のダウンタウンくらいです。家賃もアメリカ都市部の1/2~1/3のコストで住むことができます。
この辺りの事情は下記記事でも説明しています。
有名ではない都市(≒田舎)にも日本人はたくさんいる
海凪自身留学先が決まった時「こんなところに日本人はいるの?」と思ってしまいましたが、たとえ田舎や知名度のない場所であっても少なくとも留学先があるような年にはたいてい日本人は複数います。それは企業の駐在員であったり、臨床医だったり、基礎研究者であったりしますが、全く日本人がいないということはまずありません。
少なくなったとは言われますが、それでも海外に滞在している日本人は多いものです。
田舎の方が子育てには良いことばかり
お子様がいらっしゃる場合はかえって田舎の方が良いということもたくさんあります。特に就学前のお子様がいらっしゃる方向けには下記記事でメリットを解説しています。
4. 留学は英語圏であるべきか?
医師の研究留学といえばアメリカが多数を占めます。次点ではではカナダ、続いてイギリスやオーストラリアなどいわゆる「英語圏」が多いですが、ドイツやフランスなどもしばしば耳にします。この言語についても一考する余地がありそうです。
結局研究は「英語」で行う→非英語圏でも大きな支障はない
ここは海凪自身は未体験なので全て伝聞ですが、研究生活そのものは海外からの留学者を受け入れるようなラボではほとんどの場合英語でコミュニケーションが行われるようです。
実際の体験談や直接お聞きしたことのある方の場合でも研究生活については非英語圏だから困ったことというのはほとんどなさそうでした。
非英語圏のメリット:刺激が多い
アメリカやイギリスの文化や情報というのは日本で普通に過ごしているだけでもそれなりに入ってきますので、留学に関心がある方であればかなりの部分がイメージできていると思います。海凪自身実際に生活して文化の違いを実感することはあってもほとんどは前情報にあったことなのでそこまでの驚きや新鮮さは正直感じませんでした。
一方非英語圏はそこまでの情報量はありません。アメリカやイギリスよりもはるかに新しく知る文化的違いや生活の違いを感じることができるでしょう。
非英語圏のデメリット:言葉の壁がより大きい/学習コストが高い
ごく一部の例外を除いて第二言語を習得している方はおられないでしょう。英語ですら生活上のやりとりにストレスがかかるのですから、第二言語はその比ではありません。あらかじめ学習するにしても前述のように研究は英語でする訳ですから集中するわけにもいきません。
翻訳ツールなどうまくデバイスやインターネットを駆使して乗り切るよりないかもしれません。下記記事で英語だけでなく多言語もサポートできるツールを紹介しています。
5. 研究室の規模や知名度は重要か?
研究室の規模は様々です。PI+研究助手1人というところもあれば、大学院生や学部制を含めて数十人を抱えるラボも珍しくありません。有名で歴史のある研究室もあれば、独立したての小規模な研究室もあります。
研究室の規模が大きいことによるメリットとデメリット
規模が大きい研究室と小さい研究室ではそれぞれのメリットとデメリットがあります。一方のメリットは他方のデメリットなので自身の気質と照らし合わせて決めていきましょう。
有名なPIであることのメリットとデメリット
高名なPIの研究室に所属することは光栄であるだけでなく実利もあります。一方でいくら実績のあるPIでも一人の人間です。全員ではありませんがデメリットもありますので列挙しておきます。
PIがTenureかそうでないか
Tenureとは「終身雇用資格」です。PI(Principle Investigator:研究室長)がTenureの場合、自身のポジションはほぼ保証されています。利点は「焦る必要がないので裁量を与えてもらいやすい」ことがありますが逆に言えば「放置されやすい」リスクや「成果を焦る必要がないので大きな論文(高いインパクトファクター)を狙いがち=論文数が少なくなりがち」という短所があります。ある程度短い期限で一体の成果が欲しい留学者と焦らず大きいジャーナルでのPublishを狙うPIでは考え方や方針が食い違ってしまうリスクがあります。
PIが持っているグラントは調べることができる
Tenureかどうかよりさらに重要なことは「今現在どのくらいのグラントをどの期間持っているか」です。この辺りは日本の科研費と同様にある程度Web上で調べることが可能です。「PI名 Grant」「PI名 NIH」などで検索すれば引っかかるはずです。
6. キャリアの継続性をどこまで重視すべきか?
留学先での研究成果や経験が、将来のキャリアにどのように影響するかも重要なポイントです。留学先の研究分野や研究成果、留学生活で得たスキルや経験が、将来のキャリアにどのように役立つかを考慮することも重要です。
分野が違いすぎると留学のメリットは薄れる
上司から振られた研究室の場合、自身がやりたいことや今までやってきたこととズレている場合があります。その話を受けるかどうか迷うこともあるでしょう。
例えそうであっても留学には価値があるとは思いますが、メリットとデメリットは把握しておく必要があります。
自身の研究分野と「ズレている」ことのメリットもある
一方で分野がズレていることが「かえってメリットになる」こともあります。
使った技術をスライド(応用)させやすい
留学中にその技術で論文を書いた時、それをそのままその分野で発展させるにはまた別のアイデアを考える必要がありますが、自身のメインテーマがそれとずれていた場合、単純に自身のテーマに導入するだけで1つのデータや論文になる可能性があります。
帰国後に留学先のPIと研究競争相手にならず協力関係を築きやすい
帰国後に研究を継続する場合この点も重要なメリットです。留学したことにより得られる帰国後のメリットには留学先のPIの予備データを使わせてもらったり、共著者になってもらったり、論文の査読をお願いしたり、という協力関係が築きやすい点があります。
しかし自身のテーマとPIのテーマがほぼ同一の場合、競争相手になってしまうリスクが高まります。場合によっては上記のメリットが一切不可能になってしまうこともあり得るので、帰国後のテーマ選びには慎重さが必要になったり一定の制約がかかってしまったりすることになり得ます。
これがそもそもテーマがずれていたとき全く心配不要のものになるわけなので、逆に考えるとメリットになるというわけです。
その後の臨床留学を目標にする場合に意識すること
しばしば実体験で目にするのは研究留学でコネと実績を作り臨床留学につなげる方です。特に学生や初期研修から動き出していなかった方の場合はこちらの方が実現可能性は高くなるかもしれません。
その場合は必ず行きたい臨床に所属しているの医師のPIに従事しましょう。そうすればコネや人脈を作りやすくなります。海凪自身にその経験はありませんが、直接の知り合いや体験談などで複数その道に進んだ方を知っています。
基礎の研究室に所属してもアピールや普段の様子を知ってもらうことが難しく、研究留学というステップを踏むメリットが生かせません。
7. 経済的な負担はどこまで許容すべきか?
留学先の国や地域によっては、生活費や住宅費が非常に高い場合があります。自身の家計状況を把握するだけでなく経済的な負担を概算してシミュレーションしておくことは非常に重要です。
先ずは知ることから
まずは大雑把な収入と支出を把握しましょう。海凪の実体験を一人暮らしと家族での生活にわけて記事を書いています。とはいえ日本と違い海外はインフレが続いていますし、国や地域でコストは大きく変わりますのでより年代が近い同地域の方が参考になると思います。
結局個々の価値観や経済状況に依存→自問自答&家族との話し合いで決める
当たり前の話ですが、経済的負担の許容度はその個人や家庭ごとに大きく異なります。必ずご家庭でよく相談されることが必要です。パートナーの方の価値観は大切にしましょう。
8. 奨学金/無給で留学するのは常識か?
医師には広く浸透している価値観の一つです。実際海凪も運良く所属学会の力を貸していただくことでポスドクの職を得られましたがそうでなければ難しかったと思っています。その背景には以下の事情があると思っています。
- 本職(基礎研究者)に比べると実績も習得している技術も一般に少ない
- 医師は一定の蓄えがあるため無給や低額の奨学金でもなんとかなってしまう
- 研究先を探すための人脈や時間が不足しがちである
しかしポスドクの給与にはその壁を越えるだけの「メリット」があり、研究室を選べばその壁も「以外と高くない」ということが留学後にわかりました。
奨学金の金額はポスドクの給与額と等価ではない
同じ金額に見えても、実際の金銭面ではポスドクの給与をもらう方が圧倒的に有利です。特に日本の奨学金をもらう場合はただでさえ金額が少なくなりがちですがそれ以外にも以下のように不利な要素がたくさんあります。
- 奨学金は福利厚生が不十分(奨学金自体にもかなりのバラつき)
- 奨学金は獲得後のインフレに対応しない
- 日本の奨学金は為替リスクがある(日本の奨学金)
- 日本の奨学金は送金のコストがかかる
海外の奨学金はそれに比較すると有利です。ある程度インフレに対応してくれますし、為替リスクはありませんし送金のコストもほぼありません。それでも福利厚生の部分では給与待遇には劣ります(医療保険や拠出年金など)。
ご自身の財布と相談して有利な奨学金を選ぶ場合は下記記事をご参照ください。
「お客様」でいることのリスク
奨学金・無給の研究員はいわば「お客様」です。実験にかかる費用があるとはいえ実質タダで働いてもらえる研究員は成果が出れば儲け物、出なくて元々の有難い存在です。逆に言えば「何をしても結果を出してもらわなければならない」わけではないので、優先順位がどうしてもポスドクや大学院生(給与が出ます!)より低くなりがちです。
その分自由にできると言えなくもないですが、しばしば「放置」されることも珍しくありません。自身の性格や持っている技術や知識が「放置されても結果を出せるので自由にやらせてもらいたい」ものであるのか、それとも「しっかり指導してもらいたい」のかはよく考える必要があります。
意外とポスドクの道はある
冒頭に述べたように医師には「研究留学は無給か奨学金で行うものである」という「常識」があるようです。海凪も確かにそう考えている節がありました。しかし留学して分かったことは「意外とポスドクの枠がある」ことです。もちろん枠があるから必ずそこに入れるというものではありませんが、トライもせず諦めるのは大変もったいないと思います。
ポスドク枠の探し方は下記記事でご紹介しています。
9. 本当にそのラボでなければ研究留学の目的は達成不可能か?
憧れのラボを目標にするのはとても良いことです。もし入れればモチベーションは爆上がりですし、憧れるだけのラボであれば人脈、経歴、箔が付くなどのメリットはより多く享受出来るでしょう。
「ここにしかない」はほとんどない
一方で「そのラボでしか手に入らないもの」はほとんどないと言って良いと思います。どんなにマイナーな分野でもどこかで同じ研究をしている人はいますし、技術もほとんどの場合そのラボだけということはありません(そうでなければ再現性を確認できません)。
憧れのラボに行けないからといって悲観する必要も絶望する必要もありません。
外から見える「キラキラ」と実態が異なることもある
これは研究室だけでなく「職場あるある」ですが、外から見た研究室と実態が異なることはあり得ます。人間関係・予算規模・論文の方針などなど、憧れで目を曇らせないようにしっかり情報収集しましょう。
まとめ:研究留学にはBプランが必要です
自分はなぜ研究留学したいのか、その目的はどうしたら果たせるのか、そのためにいくべき研究先はどう選べばいいのかある程度整理できたでしょうか。記事を読んだだけではなかなか難しいかもしれませんが、節目節目で振り返っていただければ幸いです。
またいくら自分がその研究室で研究することを願っていても実現しなければ絵に描いた餅に終わります。研究留学には理想のAプランだけでなく、それが上手くいかなかった時に実現可能性の高いBプラン(次善の策)を常に用意しておくことをお勧めします。
皆様が幸せな留学生活を過ごされることを祈っております!
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