研究留学したくなる&研究留学中のモチベーションに役立つ参考書籍5選

留学検討中の方へ

海凪自身が体験したことですが、留学の実現及び準備はめちゃくちゃめんどくさいです。そもそもゴールやプロセスが見えにくい上、奨学金の獲得も研究室の受け入れもそれぞれを個別に見えれば成功率は決して高いとは言えず、そして留学が決まってからも考えるべきこと、やるべきことは膨大で…。

そしてさらに(!)留学した後もふと「何のために留学したんだっけ?」「もう飽きたなあ…」など考えてモチベーションが低くなることもあるでしょう(自分だけ?)。

ここではそんな人たちに向けて、これを読めば研究留学の実現・準備・継続モチベーションアップ!に間違いなく効く書籍を5つ(4冊+1シリーズ)ご紹介したいと思います!

1. 優雅な留学が最高の復習である

純粋に読み物として面白い

この角度で語る留学関連本は他に読んだことがありません。
通常留学は賞賛され、そして成功者が留学の素晴らしさを語る構図になりがちですが、
この本はかなりシニカルに、しかし愛をもって留学を語ります。
留学に関して漠然と「すごい」「自分には無理かも」などと見上げて考えている人には
”目から鱗が落ちる”体験ができると思います。

ただし、あくまで留学に対する「考え方」の本ですので、実際の留学の準備や実行に関する具体的な情報は多少の体験談を除いてほぼありません。
具体的な情報が必要な場合は他をあたっていただく必要があります。

基本的に本書は「医師」「医学研究留学」することについての書籍です。
ボリュームは多すぎず少なすぎず。
一部理屈っぽい部分があるなど、読みにくい部分もありますが、
使っている言葉自体は平易で構成もわかりやすいので一部読み飛ばしても理解には支障ないと思います。
これから留学を目指す人にも、副題のように留学を勧める立場の人も一読の価値あり。
もうすでに留学に対して動き出している人はこの本は役立てると言うより息抜きとして読む本。

見出しや小見出しが素晴らしい

一部抜粋しますと

  • 留学はするな
  • やりたいことのない「普通」のあなたに留学を勧める理由
  • 生存戦略としての留学
  • 小保方さんの割烹着とムーミン
  • 明確な目的をもたない人こそ留学すべき
  • 「留学が目的」はありかなしか

どうでしょう、これを見るだけでも読みたくなってきませんか?
海凪がまさに「明確な目的を持たない」「普通」の人でしたので、かなり勇気付けられました(笑)。

2. 海外で研究者になる 就活と仕事事情

非医師の研究者生活のキャリアがわかる

この本は医師による医師のための研究留学本では全くありません。

しかし、もし基礎研究者としてサバイブする気持ちが少しでもあるのなら、あるいはPhysician-Scientistとしてキャリアを積みたいと思っているのなら参考になる部分がたくさんあるでしょう。

また研究者生活の体験談・成功談としても大変読み応えがあり、読んでいてワクワクすること間違い無しです。

多数の研究者の体験談や対談を載せて多角的に分析

研究者としてのキャリアだけを考えたとき、国を限定することのメリットはあまりありません。
ポストはどんなところからやってくるか、あるいは勝ち取れるかはわかりませんので「こんな国でも研究者ができるんだ」驚くこと多数ですし、それぞれの国の研究者事情を知ることで自分の環境を客観的に見ることもできます。

記載されている国/地域を抜き出すと、アメリカ・イギリス・ドイツ・スイス・デンマーク・オーストラリア・韓国・中国・香港・台湾・シンガポール・グアテマラと非常に多岐にわたります。

また述べられているキャリアの段階も様々で、大学院生、ポスドク、PI、教授、様々なキャリアパスの段階の情報が含まれており疑似的に研究者人生を追体験できます。

臨床医を辞めて研究者になることを考えている方には刺さる内容かもしれません。

3. シリーズ日米医学交流

様々な科のシリーズがあり身近なロールモデルにできる

このシリーズは診療科別などの分類で多数出版されています。

ざっと上げるだけでも以下のようなシリーズがあります。
もちろん全ての科があるわけではありません。

  • 家庭医学・総合診療
  • 救急医学
  • 外科
  • 心臓外科
  • 感染症科
  • 放射線科
  • 麻酔科
  • 小児科
  • 看護学
  • アメリカ・カナダ(複数巻あり)

しかしアメリカ・カナダ編も含めれば誰かしら自分の立場に近いものを見つけられるでしょう。
該当する科がない場合にはアメリカ・カナダ編を試し読みされてみるのもいいかもしれません。

臨床留学も含め様々な道筋を追体験できる

このブログでは研究留学についてご紹介していますが、このシリーズの体験談は多くが臨床留学に関するものです。
しかし入り口を見るとまずは研究留学を実現して、その後その立場を足がかりとしてその後の臨床留学につなげている方も多くいらっしゃいますし、また海外の生活や手続きに関しては参考になる部分も多いので研究留学だけを考えている方にも十分参考になる情報が詰まっていると思います。

昔の体験談で構成されているため直接の情報源にはなりにくい

多くの情報は留学した方が回顧する形で書かれています。
その上シリーズにもよりますが発行年数が2000~2017年と幅があり、かつ改訂はほとんど行われていません。そのため情報は5年〜20年以上の古いものであり、そのまま現在に当てはめるのは難しい情報が多いです。

ハウツー本ではなく、全体像と研究のキャリアパスについて知る本であると考えます。

4. 若手医師のためのキャリアパス論

医師のキャリアパスについて包括的にざっくり知ることができる

まず、「医師のキャリアパス」をわかりやすくかつしっかり言語化した本はあまり見当たりません。

この著書の中にもありますが、以前は「医局制度」のもとで選択肢が限られていた(ように見えていた)ので、キャリアに悩む医師も比較的目立ちませんでした。
しかし今や初期研修も後期研修も自分で選ぶことは珍しくありませんし、開業の方法も以前より多角化したように観察されます。

また医局を出て就職活動をするとなるとやはり客観的な評価が必要となりますので、「キャリアパス」に対する需要の増加がこの本を生み出したといえるかもしれません。

必ずしも留学に関する記述が多いわけではありませんが、Chapter6の小見出し【最強の肩書き「海外留学」:トップ能力証明書】には大変背中を押されました(※もちろん海凪が「トップ能力」があるというわけではありません😓)。

あくまで「医師」として「高み」を目指すためのキャリアパス論

Amazonのレビューでも批判的なものが複数あります。
多分この本に記載していることを実行していない人にとっては痛いところをつつかれている気分になるのかもしれません😓

ただ筆者はあくまでキャリアに対する一つの考え方を提示しているだけで、例えば開業や医療界から飛び出すキャリア、一般の人への教育や奉仕活動についてなどを否定しているわけではありません。

少なくとも留学のメリットについて考える場合には参考になると思います。

5. 時間がないからなんでもできる

全て真似する必要はない

著者は留学実現時、産婦人科医兼3児の母ということで、極端に自分の時間が限られた状況からハーバード大学のMPH(Master of Publice Health: 公衆衛生学修士)留学を果たし、卒業&MPH取得するまでの体験談を基にし、その過程で行ってきたライフハック、マインドなどを紹介していきます。

あまりに凄すぎて唖然となりますが、大事なことはその中から自分にしっくりくるものを取り入れるということだと思います。

マインドを見出す本

ここまで忙しい人はそういないでしょうし、これだけの努力をしている人ばかりではありません。

この本を読んで得られた大事なことを挙げるとすればそれは「こんなに忙しい人でもこんなことまでできるんだから、自分もある程度のことはできるんじゃないだろうか」ということです。

実際海凪はこの本を読んで「自分はここまではできない」と思うと同時に「何かしらやってればなんとかなるかもな」と楽観的に考え、具体的な行動に移すことができました。

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まとめ:本を読むことの意義は行動を起こすためのモチベーション獲得

ここまで海凪自身が読破して留学に対するモチベーションを上げてくれた本をご紹介いたしました。

共通して入れるのは、これらはあくまで留学への動機づけと行動を促進するための本であるということです。本の情報は知るきっかけにはなりますが鮮度が悪く直接の参考にはなりません。
最新の留学に関する具体的な情報人づてかインターネットでしか得られません

全てを読む必要はありませんし、相性もあることと思います。
それでも留学を考えている方はこのうちの一冊でも良いので手に取って読んでいただけると得られるものが必ず一つ以上あると信じています。

また、これらの本は留学後モチベーションが落ちているときに読むとまたやる気が出て再度研究に身を入れる役に立つと思いますので、留学中になんとなくだれてきてしまった先生方にもおすすめです。

留学前・留学中の方のお役に立てれば幸いです

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