研究留学のためのCV(Curriculum Vitae:履歴書)の作成方法【ひな形ダウンロード可】

留学準備中の方へ

私自身が留学準備をしているときに最も悩んで苦労したものの一つがCV(Curriculum Vitae:履歴書)の作成でした。CV自体のフォーマットや例はネットで例えば「CV format」で検索すれば無数に出てくるのですが、対象が大学入学、大学院入学、就職用など多数あり、当たり前ですが専門分野も国の事情も異なりますので「医師が研究留学するときに研究室に送るCV」全く見当たりませんでした。

なので色々なフォーマットから寄せ集めて自分なりに作成したのですが、最初に当時の指導役からボコボコに修正を受けたのは今でもよく覚えています💦

ここでは自分が実際に作成し、指導役から修正を受けたCVを匿名化・個人情報につながる部分を削除したものを2セット公開し、簡単な解説も加えます。
CVは海外で奨学金や研究費の申請を行う時も必須ですので、是非参考にしていただき留学の実現及び成功に役立てていただければ幸いです。

因みに一例目はアメリカの奨学金獲得に使用した形式、二例目は留学先に提出したCVが元になっています。

一例目:NIHのBiosketchに準拠(一部modify)したCV

ダウンロード(Word)はこちらから

1ページ目

1 Education/Training

教育歴・トレーニング歴です。大学からでOKです。修士・博士・MPH・ポスドクなどが含まれます。
ここはそれほど難しくないですね。

2 Personal statement

いわゆる「志望動機」の欄ですが、自己紹介(実績も含む)とそれがなぜ志望動機につながるか、そして自分がどのように役立つのかなども盛り込みます。それからこの留学の後にどうしたいかをアピールするのも重要です。

あまり壮大になりすぎてもうさんくさくなりますし実績に嘘をついてはダメですが「少し大風呂敷を広げすぎたかな」と思うくらいで日本人はちょうどいいと思います。

3 Positions

いわゆる「職歴」です。これはそのまま書くだけですね。

2ページ目

4 Honors

Academic and Professional honors

いわゆる「受賞歴」です。もし書くものが少なければ内輪の受賞(病院内など)も書いていいと思います。確認されることはほぼないと思いますが、嘘はダメですよ。

Memberships in professional societies

所属学会ですね。
CVを書くためだけの理由で入る必要はありませんが、留学した後のことを考えるならあらかじめアメリカの関連学会に入っておくことは損ではないでしょう。例えば学会主催の奨学金や研究費は日本と比べ物にならないくらい募集枠も金額も多いですが、それらは当学会に所属していないと応募できません。

ただ一方で多くの学会の学会費は「ポスドク枠」などの減免措置があり、学会費だけをみると人によっては留学後に入会した方がお得な場合もあります。

5 Contribution to Science

論文など今までの研究活動の実績を書く欄です。
ここはいろんな書き方があるとは思いますが、例のように関連分野をまとめる読みやすいしアピールがしやすいです。それにこの書き方であればしれっとCVでは書きにくい学会発表も入れ込むことができます。

「Project」と書くと仰々しいですが、オフィシャルなものでなくて全然OKです(と解釈しています)。
自分がいままでやったことをカテゴライズして自分なりのプロジェクト名を付ければOKです。

Bibliography

PubMedでアカウント作成・マイページ作成ができることをご存じでしょうか?
論文がたくさんある人はもちろん、無料ですので論文が少ない人も今のうちに登録しておいて損はありません。リストが簡単に作成できますし、CVに枚数制限がある場合はこのリンクを提示することで実績をあますことなく紹介できます。ログインはこちらから

6 Scholastic Performance

いわゆる大学生時代・大学院生時代の成績表です。
自大学のことしか知りませんが、おそらくほぼ全ての大学が請求すれば英語の成績表を発行してくれるはずです。

必ずしも海外留学の研究室への応募時には必要ないと思いますが、奨学金・研究費の時に要求される場合もありますのであらかじめ請求してPDF化しておくと良いかもしれません。

大学の成績が良かった人はアピールになるかもしれませんね。

一例目補足

奨学金や研究費獲得の場合、CVも形式が決まっていることがほとんどです。
逆に言うと形式が決まっていない留学先にアプライする時もNIHの定型などを使用すると採用する側も見やすいという利点があると思います。

ただし連絡先など基本的な情報は別のWeb formや書類で提出する形になっているのでこちらを採用する場合はそのあたりの注意が必要です(二例目を参照ください)。

ニ例目:普遍的なCV

ダウンロード(Word)はこちらから

二例目です。一例目の解説と重複している部分は省略します。

1 住所・メールアドレス・電話

電話番号は国番号からはじめるのは当然として、現状わざわざ国外に一般電話する人はいないと思いますが一応記載しました。それからメールアドレスはフルネームを含む形が良いとアドバイスされたことがあります。大学のメールを持っていて留学中も失わない見込みがある方は大学のアドレスが良いでしょう。

持っていない、もしくは大学に籍を置けない(自分はそうでした)方はgmailで良いと思います。

2 Leadership experience & Volunteer experience

文などの研究業績に比べれば大した影響はありませんが、業績に不安がある方は見つけて書き込むといいでしょう。できれば高校生以降のものが良いとは思います(根拠なし)

3 Bibliography

この時はPubMedのオンラインリスト(一例目参照)を知りませんでしたのでここに羅列しました。
しかしこの方法の1つの良いところは1ページ目のResearch & Laboratory Experienceの業績欄に引用の形で紐づけを示しやすいところと、学会発表も混ぜておけるところです(笑)。
論文リストがやや寂しい方は二例目の形式がいいかもしれません。

一般的には日本国内の発表はリストには入れません。
入れてもマイナスにはならないと思いますが、保証はできないですね…。

4 Relevant Skills

こちらに英語の資格試験の結果などを示します。
画像にも示しましたがプログラミング、実験手技、手術経験、PCソフトなど研究に関係しそうな派生スキルを書いておくとアピールになると思います。

二例目補足

長過ぎ、盛りすぎは逆効果のこともあります。

長すぎるとアピールしたい点が埋もれてしまいますし、見る方もうんざりしてポイされる可能性もあります。論文がたくさんある、と言う羨ましい方はPubMedのリストを利用しましょう。
そういう方はリーダーシップ、ボランティア、学会発表などの欄は適宜省略して構わないと思います。
一方で英語の資格試験のうちスピーキングがあるものは記載した方がいいでしょう。

まとめ:CVはサクッと作成しましょう!

CVは基本的には型にはめて事実を記載するしかありません。
なるべく時間をかけず、しかし間違いのないようにしっかり作成しましょう。
見やすさも大事ですので、ネットに落ちている雛形から自分が見やすいと感じたものダウンロードして使うことをお勧めします。

CVと違ってPersonal statementは英作文が重要なので時間をかけた方がいいです。
なのでCVよりもPersonal statementに時間と労力を振るのが正解です。

もしご質問・コメントがありましたらお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

最後までお読みいただきありがとうございました!!!

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