医師の基礎研究留学に英語の勉強が必須である3つの理由

留学検討中の方へ

英語圏でも、その他の言語圏でも大抵の場合留学をするには英語が必須です。
…今更言われることでもないかもしれません。
しかし留学を実現すること、そのための英語学習のモチベーションを維持するためにもその重要性について認識することは大切ではないかと思い記事にしました。

海凪
海凪

留学を目指すものにとって英語の勉強は得でしかありません!

簡単に整理すると、英語の必要性は以下の3つに分類できます。

1. 就職活動に必要

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ここが盲点です。
実は大学や立場によっては英語力の証明に英語の資格試験の結果が求められることがあります。
ある知り合いは「受け入れるためにはTOEFL60点を超えてくれ」と言われ勉強・受験したそうです。

それから日本・海外を問わず奨学金/助成金の応募要件に「英語力」が記載されており、その目安としてTOEFLやIELTSの点数が示されていることがあります。必要条件ではないことがほとんどではあるものの「点数が高いほど採択に有利である」ことの傍証であると考えることができます。奨学金を得られれば研究留学実現の半分以上は実現したと言っても過言ではありません。英語資格試験の点数は決して無視できません。

確かに医学研究留学の実現には殆どの場合「英語力は必須ではない」ですし、代々医局で派遣しているような場合など、受け入れ先に他の信用がある場合には全く関係ありません。

しかしそれ以外の場合(自分で探す、ゆるいツテで紹介してもらう)にはTOEFL・IELTSなど世界で通用する英語資格試験の高スコアは得することは多々あっても損することは絶対にありません。

自分の研究者としての能力や信用度を表すのが「肩書き」ではなく「論文」であるように、英語の場合は「資格試験のスコア」です。直接話す機会が沢山得られて、しかもその会話の中で英語の流暢さをアピールできれば点数がなくても大丈夫でしょう。試験だって一回受けて必要点を満たして終わり、であれば大した障壁にはなりません。

しかしそんな事ができるくらいの方はそもそもこのページを読んではいないのではないでしょうか?
実際多くの場合そこまで行かずに断られる方がずっと多いですし、もし仮に英語が流暢に話せるレベルであれば試験も容易いでしょう。少なくとも一回は受けておくべきです。TOEFL-iBTについては下記記事で詳しく解説しています。

海凪がTOEFL-iBTテストで94点を獲得した勉強法はこちら

TOEFL勉強用のテキストについてはこちら

2. 研究生活に必要

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以下はもう蛇足かもしれません。そもそも日本でさえ研究生活を続けるのに論文の読み書きには必須ですし、国内の学会も英語の演題は年々増加傾向です(個人の感想)。

研究ではそれに加えて当然の話ですがボスとの相談、同僚との会話、カンファレンス、事務とのやりとり、学内のお知らせや掲示……全てが英語です。

さらに言えば非英語圏でも研究生活に英語は必須です。アカデミアの世界では日本以上に他の国は研究生活に英語を使用します。むしろ大学レベル以上の高等教育は全て英語、という国は珍しくありません。直接その国の人から聞いた事があるのはインドやインドネシアがそうです。

研究の世界での英語は「世界共通言語」です。英語からはもはや逃れられないのです。であれば勉強して立ち向かうべきでしょう。

ちなみにGrammarly・ChatGPTなど多数の英語補助ツールが現在は佳境ですが、まだまだそれのみで研究生活に必要な英語を賄うには明らかに不十分。ツールが提示した英語を取捨選択・訂正するための基礎的な英語力がある方が断然有利です。

3. 日常生活に必要

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ここだけは研究留学先の国(非英語圏)によっては全然当てはまらない可能性があります。しかしそれでも多くの国では簡単な英単語や英会話は通じる事が多いです。また公式(国・自治体)の情報も何がなくとも英語の対応はされていることが多いです。また非英語圏であってもヨーロッパでは英語と共通した語源、文法を持つ国も多く、英語の学習はプラスにしかなりません。

特に家族と一緒に住む場合、生活の立ち上げ、Daycareや学校、保険、自動車などなど…。近年では国際企業を中心に日本語のサービスや通訳が充実していたり、大都市では日本人向けのエージェントなども存在するようですが英語が必要な場面は多いです。ローカルなサービスでは特に日本語通訳はありませんし、通訳はあってもその実力がそこまでではない」場合もあり、その場合は直接話したほうが簡単で短時間で終わる可能性すらあります。

海凪
海凪

特に海凪のように田舎での留学となると通訳はあまり期待しないほうがいいでしょう……

もちろんここでもChatGPT、DeepL、Grammarlyなども助けにはなります。助けにはなりますがまだまだ不完全で完全に頼るのは危ういです。英語補助ツールに関しては以下の記事で詳しく紹介しています。

結論:留学を少しでも考えている方は今すぐ英語を勉強しましょう!

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万が一留学が実現しなくても英語の勉強は無駄にはなりません。
忙しい医師は短期間に大量の時間を使用して詰め込んで勉強することはほぼ不可能に近いです。
すぐの留学が考えられない状況でも少しずつ地道に英語の学習を続けていきましょう。必ず役に立つ時が来るはずです。

まずはノーコストで気軽にはじめたい方は下記記事を参考にしてください。

しかしここまで読んでもそれでも「なるべく英語を勉強したくない!!」と言う方は下記記事をご覧ください。英語をあまり使わなくても留学先をゲットできる情報をご紹介します。

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