3年留学しても英語のコミュニケーションは大きな壁を感じます…
研究留学の全ての過程で常に立ちはだかるのが英語です。言語の壁だけで日本人は世界の競争で損をしていますが、嘆いていても始まりません。使えるものは全て使ってこの英語の荒波を乗り越えないことには研究留学という航海を無事終わらせることは困難です。
この記事では3年間研究留学した海凪が、英語力をうまく補うためのツールを7つ+αご紹介します。いずれも強力なツールですがそれぞれのデメリットがありますのでうまく把握して弱点を補う使い方をすることでそのポテンシャルを何倍にも発揮することがかのうです。
英語以外の研究支援ツールについては下記記事でご紹介していますので興味のある方はご参照ください。
1. Grammarly:英作文の大幅な時短と改善!英文文法校正ツール
Grammarlyは英文文法校正ツールの代表格です。今や他の追随を許さない立場を確保した印象です。
海凪は無料版を3ヶ月くらい使用しその後有料版(Premium)を2年以上継続利用しています!
Grammarly及びその競合サービスのQuillbotを比較した記事もありますので興味がある方はご一読ください↓↓
Gramamrlyのオススメの使用方法
Grammarlyは無料版でもかなりの実力を発揮します。
特にありがたいと思う機能は日本人が忘れがちな冠詞(a, the など)と複数形や時制の一致です。大いに威力を発揮しますし、大幅な時間の節約にもなります。この点に関しての正確性と網羅性はかなりのものがあります。
Grammarlyの無料版と有料版の違い
有料版の一番の利点は「表記ゆれの修正(ハイフンの有無・大文字/小文字など)」です。
「余計な語句の削除」も字数制限の厳しいAbstract(要旨・抄録)の作成の際に役に立ちます。
「語彙の選択(言い換え)」は意味が変わることが多く使用頻度は高くないです。
「トーンの設定・変更」でよりアカデミック(論文や抄録)な表現に寄せたり、Emailで相手に合わせてより丁寧/フレンドリーに調整できる機能も地味ですが役に立っています。
論文の作製過程でコピー&ペースト(これも作成過程では大事な手法の1つです)をされる方は「盗用の発見」機能も大事ですね。
Grammarlyの料金体系
料金体系は簡潔です。
月払いはかなり割高に感じます。1年間で通していた時にそれぞれの支払額は$360、$240、$120です。同じ額でどのくらい使用できるかを$120で揃えると4ヶ月、6ヶ月、1年となり、6ヶ月間の留学期間でも前後を考えると1年払いが勧められる料金形態です。
もし有料版を使用されるなら1年払い一択だと思いますが、月12ドルを躊躇するようであればまずは無料版で十分です。
Grammarlyの注意すべき点
まだまだAIは発展途上です。
原語とは明らかに意味が合わない類語を提案してきたり、文章や段落の前後の関係性を察知するのは苦手です。なので言われるがままに修正しているとどんどん本来の主旨とずれていってしまう可能性があり注意が必要です。
またそもそもの文章が大きく間違っている場合も訂正するのは困難です。
などの補助が必要です。
Grammarlyのちょっとしたお得情報
今すぐ有料版を使いたい!と思う方も、急ぎの事情がなければしばらく無料版を使ってみてください。時々電子メール経由で有料版の勧誘が来るのですが、申込みせずに無料版を使い続けていると徐々に割引率がアップします。時には30-50%の割引率になることも!!
どのくらい待てばどのくらい割引になるかはその時々で違います。しかも待ちすぎると下がってしまうこともあるので必勝法があるわけではないのですが2-3か月は待つ価値があると思います。
安くなったタイミングを逃さず長期契約をしてしまうのが一番安く済みます。
もちろん本当に有料版が必要かどうかを見極めるのにも良い期間になるでしょう。
以下の紹介リンク経由でGrammarlyに登録すると無料で1カ月間プレミアムコースを使用できます。
Grammarly及びその競合サービスQuillbotを比較した記事もありますので興味がある方はご一読ください↓↓
2. DeepL:英文作成と翻訳の時短に!自動翻訳ツール
自動翻訳のDeepLもここ数年話題になることが多い英語補助ツールです。
自動翻訳では以前はExcite翻訳、その後DeepLが台頭する以前はGoogle翻訳がよく用いられてきましたが、これらとDeepLは一線を画す印象があります。
特に違いを感じるのは英語を日本語訳にした時に感じる自然さです。DeepLの翻訳はツギハギの印象をほとんど与えません。処理はとても早いですし、大まかな意図を汲むのには困らないので日常的に使うにはとても役立ちます。
海凪は無料版をおもにメールのやりとりなどで使用しています!
DeepLの無料版:個人ではこちらで十分!
- 英語など他言語のニュースをサッと目を通す
- 英語では書き慣れないメールを日本語から書いてサッと英訳して大体の形を作る
これらの用途であれば無料版であってもDeepLの能力を十分に活かして役立てることができます。大半の人はこの用途ですので、海凪としても無料版でこの使い方をすることを勧めます。
DeepLの有料版:個人というよりは企業で使用するもの
DeepLの無料版および有料版の機能の違いを下記の表にまとめます。
料金体系や機能の違いを見てもらえばわかると思いますが、有料版は完全にチーム・企業向けの機能です。無料版は文字制限がついていますが、翻訳の回数制限があるわけではないので分割して翻訳すれば全く問題はありません。敬称を切り替えるという機能は無料版にはありませんが、他者に送る文章をDeepLで作成する場合にはいずれにしても最終チェックが必須なのであまり効果的な機能とも思えません。
個人の使用で効果を発揮するとすれば専門用語が飛び交う文章を翻訳する場合です。
この場合は無料版のDeepLでは全くの力不足ですので、用語集に当該分野の用語と翻訳を登録することでより本来の意味に近い翻訳を作成することが可能となります。
DeepLの注意すべき点
DeepLの注意点としては「雰囲気で翻訳してしまう」という点があります。
文法として間違っても雰囲気で訳してしまい、しかもその文章は自然に見えます。その為あたかも原文や訳文が正しいかのように見えてしまうのに実は全然間違っている、ということがあるのが最大の注意点です。
DeepLで翻訳した文章やDeepLで意味を確認した文章を人の目でチェックせず人とのやり取りや論文・抄録などに使用するのはやめましょう。必ず人の目での最終チェックは必要ですし、自信がなければGrammarlyやQuillBot、英文校正サービスなどを併用してください。
また、海凪が使う研究論文の和訳には上述のように少なくとも無料版では全く太刀打ちできません。一回論文をPDFで投入してみましたが、大意をつかむことすら困難でした。英語で読んだ方が10倍速く10倍正確です。医学だけではなく科学分野・法律分野など専門用語が並ぶ場合には無料版は業務で役立てることはできないでしょう。そのためには有料版にして用語集の作成が必要です。
3. Otter:会議の悩みも解消?音声自動文字変換ツール
留学して困ることの一つに「カンファレンスをしても相手が何を言っているのかよくわからない」があります。音声認識はかなり進化していますが、例えばMacの自動音声認識は正確性が今ひとつですし、そもそも相当に近づけないと聞き取れません。
Otterの自動文字変換はくだけた英語も次々と聞き取り自動で文章化してくれます。しかも会議用にカスタマイズされていますのでテーブルを挟んで離される言葉にもよく反応しかなり聞き取ってくれます。
海凪は最近このサービスを知ったのでまだ無料版ですが今後有料版も真剣に検討していくことになりそうです。
まずは無料版Otterでお試しを!
Otterの基本的な性能や使い勝手は全て無料版で確認することができます。無料版では1回あたり30分、1ヶ月で最大300分の録音と音声自動変換が可能です。
もちろんリアルな会話だけでなくYou tubeなどの動画やPodCastから聞き取ることも可能なので気軽に使い勝手を確認できますし、元々スクリプトがある音声であればその正確性も容易に確認できます。
パソコンやスマートフォンに元々入っている音声自動変換との違いにかなり驚くはずです!
Otter有料版は留学中であれば検討の余地は大いにあり!
Otterの有料版の機能は上記以外にもまだまだあり長すぎるので省略しましたが、重要なのは1. 基本的な機能は全て無料版で使用できる、2.有料版の最も大きな違いは使用可能時間 という点です。
ここに意義を見出せるか?が重要です。たまに入る重要な会議/講演であれば300分=5時間の録音で十分でしょう。
しかしアメリカの学会に出席して気になるものを全て録音、は無料版では到底不可能です。
留学中であればさらにその使用頻度は増すでしょう。研究室はほとんどの場合定期的なミーティングがある筈です。例えば海凪の所属する研究室では週1回の進捗報告会、週1回の抄読会、その他参加できるカンファレンスが週に2-5時間くらいあるので毎回大事なところだけ使おうとしても月5時間ではではとても収まりそうにありません。
もしOtterの有料版を契約するとしたらPro一択・年額払い一択です。Proの場合月額料金にすると約$17/月と年額で$200を超えてしまいますが年払いにすると半額以下におさまります。
Businessは中小企業もしくはスモールグループ向けで個人の使用にはオーバースペックな印象です。Proの最大録音可能時間は月1200分で、これは1日あたり40分、平日のみで計算すらば毎日1時間程度聞き取る計算になります。流石にこれ以上個人で必要なシチュエーションは考えにくいです。
Otterの注意すべき点
もちろんこのツールも完璧ではありません。音量や話している人の抑揚・訛りにも大きく影響されます。その場合聞き違いがより多く発生する可能性があり、大事な内容の場合には人の耳で音声チェックが必要です。
4. QuillBot:ライティングの強い味方!英文自動言い換えツール
Grammarlyの主な機能はAI文法チェッカーで付随機能として語調の変更や文全体のパラフレーズ(言い換え)もできるツールでしたがQuillBotは表現の言い換えに特化したAIツールです。
論文などを書いていると「この言い回ししっくりこないな…?」と思っていても「どう変更すればいいのか」を思いついたり調べたりするのはノンネイティブにはなかなか難しいです。
このツールではある文章を入力すると同じ意味をある程度(調整可能)保ちつつ別の表現で言い換えてくれます。それぞれの表現には意味が同じに見えても微妙にニュアンスが異なることがよくありますが、このツールを使って“あえてずらす”ことでしっくりくる言い回しを探すことができます。
海凪ももっと早く知っていれば…!
QuillBotに関しては別記事で総合的に詳しく解説していますので興味がある方はご参照ください。
QuillBotが可能なパラフレーズはバラエティ豊富
単純にパラフレージング(言い換え)といっても様々な程度と質がありどの言い回しがいいかはケースバイケースです。QuillBotは一つの言い回しだけを提示するのではなく、いろいろな観点でユーザーの好みに合わせた調整を行うことができます。
例えば一口に英語といっても国によってよく使われる単語や表現は異なります。
QuilBotでは以下の4つの英語に対応して選べるようになっています。
- American English (アメリカ英語)
- Canadian English (カナダ英語)
- British English (イギリス英語)
- Australian English(オーストラリア英語)
言い換えは全く同じ意味で言い換えられる場合もありますが、言い換えを行えば行うほど文章のニュアンスは変化していきます。QuillBotではどの程度意味を保つのかの調節バーがあり、なるべく同じ意味をキープしたいか、それとも違う表現やニュアンスを求めて元の意味をそれほど保持しないで言い換えるかを調整することができます。
さらに一部有料になってしまいますが、スタンダード・流暢・フォーマル・クリエイティブ・拡大・シンプルの7つのモードで言い回しの変更が可能です。目的に応じた言い回しを探してくれます。
このように様々な設定・調整を行うことでしっくりくる言い回しを高確率で発見することができます。
QuillBotは単純な言い換えだけでなく周辺機能も充実
QuillBotには言い換え機能以外にもライティングをサポートする以下の機能がついています。
- 文法チェッカー
- 盗用チェッカー(有料)
- 要約機能
- AIライティング
- 引用文献の付与
- 全ての機能をWeb上で統合して使えるテキストエディター
特にブラウザ上で起動できる機能統合テキストエディターはかなり便利です。
単語ごとに類義がポップアップで出てきて選択できるなど、ライティングの強い味方になります。
またGoogle ChromeやWordの拡張機能にも対応しているので他のテキストエディターでも連続性を保ちつつ機能を使うこともできます。
QuillBotの有料版(Premium)はさらに機能が充実
QuillBotの基本的な機能のほとんどは無料版で使用できるのでその能力や使い勝手は十分に確認することができますし、語数制限があるとはいえ分割してコピーアンドペーストすればいいだけなので無料版だけでライティングを進めていくことも可能です。
しかしもし無料版で機能の有用性がわかりこれからも使いたいという方は有料版も検討する価値があります。指定ワードを変更しないようにして重要な語句の意味を保ちつつ大きく言い換えを行ったり、短い言い回しに変更したり、書き上げた論文を放り込んで抄録の原型を作成したり…。
総合的なライティングツールとして、DeepLも織り交ぜつつ拡張機能も併用して使うことでかなり英語ライティングの時短と英文の質の向上に役立つはずです。
有料版のプランはPremium一つだけですが契約期間で価格が変わります。
月ごとプランは一年契約に比べて約2.5倍の価格になりますので無料版で機能をしっかり確認して契約する時計は一年契約がオススメです。
QuillBotの注意すべき点
他のAIツールと同様人の目でのチェックは必要です。
言い換えすることによってニュアンスが元の文とかけ離れてしまったり、文と文との論理構成がおかしくなってしまったりする場合がありますのでDeepLでチェックするだけでなく必ず自分もしくは他者の目で確認する必要があります。
Quillbot及びその競合サービスのGrammarlyを比較した記事もありますので興味がある方はご一読ください↓↓
ほとんどの機能を無料で使用可能!
5. 英辞郎 on the Web:地味だが英語学習に必須の辞書ツール
分からない英単語を調べる時、もう紙の辞書を使っている方はほとんどいらっしゃらないと思います。Google検索だけでも単純な一対一対応の英語の意味や日本語から英単語を知るには十分ですが、やはり効率や正確性・信頼性の観点からは望ましくありません。そのため英語学習をする際、特にTOEFLやTOEICなど英語の資格試験勉強には紙の辞書の変わる何らかの辞書ツールはまだまだ必要です。
英辞郎 on the Webは和英・英和辞書ツールとしてそのお手軽さと使い勝手、カバー範囲の広さが売りです。
海凪は留学以前から有料版のお世話になっています!
英辞郎 on the Web無料版でも辞書としての機能は十二分だが問題点も
英辞郎 on the Webは無料版であればGoogle検索で目にした方も多いのではないでしょうか。無料版でも信頼性のある辞典として十分に実用に耐えられる内容です。
無料版にはFree版とPro Lite版があり、Pro Liteは登録を行うことで無料でも100件の単語帳登録ができたり例文数が多く参照できたりするのでPro版契約をする前段階として登録してみる価値はあります。
しかしいずれの無料版でも広告表示が若干煩わしいこと、例文が限られること、検索機能が限られるなど不十分な点もあり海凪は早々に有料版に切り替えることになりました。
英辞郎 on the Web有料版では周辺機能が充実
英辞郎 on the WebのPro版になると上記の問題点は全て解決できます。
詳細な数は非公表ですがPro Lite版と比べても例文数は圧倒的ですし、単語帳もほぼ無制限といっていいほどの件数を登録できます。また整列・頻度集計など単語の選択に参考になる情報も閲覧することができます。
有料版のコストはわずか1ヶ月300円です。
1年契約にすると1ヶ月分が実質無料になりますが、差額は僅かなのでいつでも気に入らなくなったら解約できることを考えるとまずは月額コースでいいかもしれません。
英辞郎 on the Webの注意点
インターフェイスやデバイス対応の面に関してはこの記事で紹介している近年の英語関連サービスと比較すると若干見劣りすることは否めません。
また古典的なツールですので時短という点では紙の辞書よりは早いものの効果十分とはいえず、辞書の検索の方法やその使用にある程度慣れていく必要があります。
そのため資格試験勉強が必要ないかたはFree版もしくはPro Lite版の使用にとどめておいてその分のコストは他のツールに振り分けた方が効率的かもしれません。
6. 英文校正サービス:CVやPersonal statement作成もオススメ!
ツール、と言ってしまうと差し支えがあるかもしれませんが、論文以外にも英文校正サービスには留学の実現に役立つことがあるので挙げました。
論文の英文校正サービスは一回でも論文を書いたことがある人であればご周知のことと思いますが、論文だけではなくPersonal Statementや研究費や奨学金申請のためのResearch Proposalを校正してくれるサービスも少なくありません。質を高めるために英文校正サービスの使用はほぼ必須です。
海凪自身が使用している・使用していた経験のある校正サービスを列挙します!
いずれ英文校正サービスについては本ブログでも比較検討したいと思っています。
英文校正サービスの注意点
元の英文や論文の論理がおかしいと校正者は正しく校正できません。
英文校正者はある程度の科学論文の素養はありますが、とはいえメインは「英語のライティング」の専門家なのです。「てにをは」を直すにしても、元の英文の言いたいことがわかりづらい場合、あさっての方向に修正してしまうことは本当に珍しくありません。
もちろんサービスによっては再修正が可能なものも多いですが、必要箇所の洗い出し、修正点の指摘、こちらの意図の説明を校正提出ごとに行うのは本当に手間がかかります。
それから当然のことではありますが英文校正サービスは人の手で行うものですので今まで紹介してきたAIツールに比べて一回あたりの料金がはるかに高額です。懐とよく相談して利用する必要があります。
7. ポケトーク:英語が特に苦手な人・他言語も使う地域へ留学する人へ
海凪はポケトークSを手に海を渡りました!
ポケトークの良い点はSIMが付属しているため広範囲で単独で通信可能という点、そのため豊富なデータをクラウドで管理している点です。つまりデバイスを非常にコンパクトかつ軽量にできて翻訳機能も充実しているということで使い勝手がとても良いです。
また機能は海凪が購入前に考えていたものよりはるかに豊富で
- 世界70言語に対応
- 音声自動翻訳による通訳機能
- テキストをカメラで翻訳
- 発音練習機能
- AI会話レッスン機能
- パソコンとの連携
とかなり充実しています。
また医療用語にもしっかり対応しているので不安な病院受診でも通訳を介さずともやりとりできる点も見逃せません。正直通訳を通すとかなり時間がかかる上に正確性もちょっと???なのでポケトークを使用した方がずっと快適にやりとりができるはずです。
ポケトークが特におすすめな留学
ポケトークを特に強くおすすめできるのは以下の場合です。
- 英語学習をする間もなく急に留学が決まってしまった
- 英語が苦手なパートナーと留学する
- 英語以外の他言語が日常生活で必要な地域に留学する
英語学習をする期間が全く取れなかった急な留学
教授などから急に話を振られて決まった留学の場合、あまり英語学習の時間は取れないでしょう。
しかし重要なやりとり(E-mail、ビデオ面接、現地での各種契約など)は留学準備段階〜留学の生活立ち上げの間にたくさん行われます。ここでつまづくとなかなか大変なので、その期間をポケトークにサポートしてもらうのは良い選択肢です。
英語が苦手なパートナーのために購入
留学しているご本人は英語学習のモチベーションも使用機会も担保されており、英語に対する抵抗感のない方はあまり必要性を感じないかもしれません(実際海凪自身は慣れと学習である程度必要な場面はなくなったため2年目以降は使用しておりません。
しかしパートナーは違います。特に「連れてこられた」留学の場合、英語の習得レベルの問題だけでなく言語学習のモチベーションが上がらず進まない方も多数います。しかしこどものデイケアや学校、病院受診、ショッピングなど英語が必要な場面はどうしても出てきます。
そんな時ポケトークがあれば英語学習は避けつつ日常生活でたくさんのヘルプを結果として安価に受けることが可能になります。
英語以外の他言語が必要とされるため購入
他言語も使われる・使う状況ではさらに必要性がまします。例えばカナダで英語とフランス語が両方とも使われているような場合です。
英語とフランス語同時に学習するのはなかなか厳しいです。その場合フランス語はポケトークに頼ることでフランス言の学習ややりとりの煩わしさ解消できます。
ポケトークで日常生活の省エネと時間節約が可能となり生活がしやすくなるでしょう!
ポケトークの注意点
一番のデメリットは当たり前ですが「常にそのデバイスを持ち歩く必要があること」です。
スマホやスマホアプリの翻訳機能であればプラスで持ち歩く必要がありませんからね。
しかし同時にそれはメリットにもなります。それは「すぐ取り出してすぐ使えること」です。
価格は2-3万円と若干高額ですが、特に上記の状況に当てはまる方は検討する価値は必ずあるアイテムです。
その他の便利ツール
その他にも様々な英語補助ツールがあり、以下に簡潔に列挙・提示しておきます。
- Do people say: 言い換え方を検索するサイト(完全無料)
- Readable: DeepLを利用したレイアウトを崩さず翻訳するツール
- Quizlet: 英語学習に役立つ単語カードアプリ
- Wordtune: Quillbotと同様の英文言い換えツール(Chrome拡張機能)
- Mouse dictionary: マウスを合わせるだけで単語の意味を表示(ブラウザ拡張機能)
- Weblio ポップアップ英和辞典: マウスを合わせるだけで単語の意味を表示
まだまだこれ以外にもありますが、多くなればなるほど使い分けも難しくなりますしツールの評価・選択・切り換えに時間を使いすぎるのも問題です。なので基本的には上でご紹介した7つのツールからご自分の状況や指向に合ったツールを使いこなしていただくのがオススメです。
まとめ:依存は禁!英語補助ツールはバランスよく使い分けましょう!
ここまで多数の英語お役立ちツールをご紹介しました。
近年はAI技術の目覚ましい進歩もあり海凪が学生だった◯◯年前とは比べものにならないほど多岐にわたり進化し、実用レベルのツールが次々と利用可能になりまたその質は日々進化しています。
とはいえ使いすぎは良くありません。
以下の点は頭に入れておく必要があります。
- 依存するにはまだまだ正確性に難がある
- 正確性を確認するには一定程度の英語力が必要となる
- 頼りきりでは英語力はいつまでたっても向上しない
- 毎回ツールを起動するのは時間がかかり対応できない場面も多い
- 全て有料版を使うとかなりのコストになる
つまり「英語力」を向上させなくていい理由にはまだまだならないということです。皆様の「英語力」と「今の状況」に合ったツールを賢く使い皆様自身の研究留学を成功に導いてください。
この記事を最初に投稿した2022年にはなかった研究に有効活用できるAIツールがChatGPTを中心に2023年以降次々とリリースされています。記事「研究留学におけるChatGPTの使い方7選:実例や代替AIツールと合わせて解説」も興味があれば是非ご参照ください。
>> 英語が話せなくても大丈夫?医師が研究留学生活を楽しむための英語力を徹底解説
>> 英語ができない医師や研究者が研究留学を実現する方法3選
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