海外留学で準備すべき荷物がわからない方は多いです。現地で調達が難しいアイテムもあるので、しっかりと準備しましょう。この記事では、留学前に準備すべき持ち物と、留学先で手に入りにくいアイテムを解説します。荷造りのポイントとスーツケースの選び方についても解説するので、多少荷物が多くても大丈夫です。
この記事を読むことで海外留学の効率的な準備が可能になり、準備に関する不安がなくなります。忘れ物がなければより快適な留学生活を送れるでしょう。
海外留学時の持ち物リスト
海外留学にはしっかりした準備が欠かせません。長期間滞在する場合は、必需品を忘れないために持ち物リストを作成しましょう。持ち物をカテゴリごとに整理すると、必要なアイテムが明確になり準備がはかどります。特に必要な荷物として、以下の9点を解説します。
- 身分証明と重要書類
- 通信・電子機器
- 現金
- クレジットカードとキャッシュカード
- 衣類
- 日用品と衛生用品
- 書籍・文房具
- 医薬品類
- 持って行くと便利なアイテム
貴重品は常に身につけておくのが大前提です!
身分証明と重要書類
海外留学には身分証明書や重要書類の準備は不可欠です。パスポートがなければそもそも出入国できませんが、入国後も身分証明証として当面必要な超重要書類です。留学生活を通じて何度も必要となるので、忘れずに持ち歩きましょう。
パスポートを含めた入国に必要な重要書類は以下のとおりです。
- パスポート
- ビザ
- DS-2019(を含めた留学許可・滞在許可の根拠となる書類)
» アメリカ留学に向けたパスポート取得方法を解説!
» アメリカのビザの取得手順と必要書類、重要ポイントを徹底解説
海外で車を運転したいなら出発前に国際運転免許証を取得し忘れずに持参しましょう。既に作成した現地の銀行口座があれば口座の情報が必要です。また入国まもなくして急病や怪我になった場合は保険の情報も必要です。
- 経歴書
- 履歴書
- 成績証明書や推薦状
- 緊急時の連絡先一覧
- 旅行保険証
- 運転免許証/国際運転免許証
» アメリカでの運転に挑戦!国際免許証の手続きと注意点を解説
» アメリカの運転免許を取ろう!~格安で取得できる最強の身分証明証~
アメリカでの住居がすでに決まっている場合、ネットがうまくつながらない時に備えて賃貸契約書も用意しておくとより安心です。
通信・電子機器
今やスマホやPC、タブレットなどの通信・電子機器は現金よりも重要な必須アイテムです。スマートフォンは連絡手段の基本であり、地図や翻訳アプリを駆使すると留学生活の手助けとなります。PC・タブレットは留学生活に欠かせません。
今や大抵の国では携帯電話(スマートフォン)のSIMでの国際ローミングが可能です。特に先進国では公共のWi-Fiも発達しており、ポータブルWi-Fiルーターを契約する必要はまずありません。
インターネット接続が常にできれば情報収集や緊急時の連絡に困りません。
データ保存のためのUSBメモリや外付けハードドライブ、SDカードも役立ちます。電子機器を保護するケースやカバーも用意しておくことが望ましいです。
ヘッドフォンやイヤフォンも欠かせないアイテムです。モバイルバッテリーや世界対応プラグアダプターも必ず持参しましょう。
>> 海外留学時のスマホはどうする?国内4つの選択×現地4つの選択についてわかりやすく解説!
>> アメリカ格安SIMの選び方とおすすめ5社徹底比較
現金
出国前に少額の現地通貨を準備しておきましょう。キャッシュレスが進んでいる先進国でも自動販売機やチップなど、現金が必要な場面はまだまだあります。ただし両替して持参する現金はは少額にとどめましょう。大金を持ち歩くのはリスクが高いので注意です。
アメリカ・カナダやヨーロッパの一部ではチップが文化として根付いてます。アメリカでは$1・$5の紙幣を複数枚用意しておくとチップの支払いに困りません。レストランではクレジットカードで精算時にレシートにチップの金額を記載するだけで済みますが、タクシー/Uberやホテルのポーターなどにチップを支払うには現金=少額の紙幣を所持しておく必要があるからです。
クレジットカードとキャッシュカード
海外留学中の支払いはクレジットカードがおすすめです。一方で海外は一般的に日本以上に金利が高いのでキャッシング機能は最低金額にして極力使用しないようにしましょう。
とはいえクレジットカード自体はアメリカを含めた海外広域での生活費の支払いや緊急時の資金確保に必須です。留学先でも問題なく使えるように、事前にカードの準備と整理をしておきます。具体的には以下のとおりです。
- 国際ブランド(VISAかMasterCardがおすすめ)のクレジットカードを準備する
- クレジットカードの利用限度額を増やす
より具体的には以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください!
>> 海外留学と日本国内の銀行口座・クレジットカードの管理について4つのポイントで徹底解説
紛失や盗難に備えて緊急連絡先を控えておくのが重要です。銀行とクレジットカード会社には、留学で海外に滞在する事実と留学期間を知らせましょう。2枚のクレジットカードを持参し分散保管することで、万一の事態にも対応できます。
衣類
留学先での生活に合わせた衣類を用意しましょう。それぞれの国や地域の気候は千差万別です。留学先の気候を事前に調べて把握しておくことが大切です。普段の服装については日本よりもカジュアルで構わないことが多いですが、学会で発表する場合は海外でもスーツが基本です。そのほかのフォーマルなイベントへの参加もあるかも知れませんので最低限のスーツやドレスも持参しましょう。
通常の衣服のほとんどは海外でもほとんど同じものが手に入りますが、価格を考えると全てを現地で揃えるのは経済的に負担が大きいです。
滞在期間にもよりますが渡航直後に必要な数日分の依頼は持参し、現地の四季に合わせた衣類を一通り船便で現地へ郵送しましょう。
その他衣類や身につける小物で忘れがちなものをいかに列挙します。
- ベルト
- 帽子
- 手袋
- スカーフ
- 雨具・傘
- サングラス
日用品と衛生用品
当面の日用品と衛生用品も用意しておきましょう。身だしなみや衛生管理に必要な品々を、リストにして確認します。いずれは現地で購入することになりますが、肌に合うものを見つける必要があるので少なくとも数日間は日本で使い慣れたものを持参することを強くお勧めします。
一般的な衛生用品を以下に例示します。
- シャンプー
- 歯ブラシや歯磨き粉
- コンディショナー
- ボディソープ
- 石鹸
- デオドラント
- ネイルクリッパー
- スキンケア用品
- タオル
タオルを数枚準備すると入浴後が楽になります。男性は髭剃りとシェービングクリーム、女性はサニタリー用品と化粧品を準備しましょう。綿棒やティッシュペーパー、洗濯洗剤があると安心です。
書籍・文房具
留学中の勉強や研究活動に必要な書籍や文房具についても考えておきます。
テキストは重く嵩張るので基本的には裁断・スキャンしデータをクラウドにアップロードすることで用意することを強くお勧めします。どうしても裁断が難しい/したくないが現地にないと不便を強いられる場合には持参ではなく郵送で持ち込むようにしましょう。
文房具類はすぐに必要なものや渡航中に必要なものは持参すべきですが、それ以外のものは現地でもそれほど高価ではありませんので購入する方が良いでしょう。
医薬品類
留学先でも健康を保つため、医薬品類の準備が重要です。海外では医薬品が日本と異なることが多く、言葉の壁もあるため、自分に合った医薬品を事前に準備すると安心できます。一般によく使用される医薬品・医薬類似品は以下のようなものが挙げられます。
- 抗アレルギー薬
- 頭痛薬・解熱鎮痛剤
- 胃腸薬
- 下痢止め
- 酔い止め
医薬品の持ち込みは通常量であれば何ら問題はありません(参考:米国大使館HP)。多量の医薬品を持ち込むとあらぬ疑いをかけられる可能性がありますので、常用薬が複数ある場合、処方箋とその英訳を用意しておいた方が無難です。
視力矯正が必要な方は予備の眼鏡や当面のコンタクトレンズ、洗浄液も忘れずに準備しましょう。日焼け止めや虫除けスプレーもおすすめです。けがに使う絆創膏や消毒液は必須アイテムです。適切な準備をして、留学中も健康に過ごしてください。
持っていくと便利なアイテム
便利なアイテムは、長期間の留学生活で困った時に助けてくれ、日常生活を快適にしてくれます。以下のアイテムがあれば、当面の留学生活が一層充実します。
- 移動で使う旅行用クッションやネックピロー
- 変圧器・変換プラグ
- 水筒
- その他趣味嗜好品
異なる電圧の国では、日本から持参した電子機器を使うために変圧器が必要な場合があります。異なるプラグ形状の国が多いため、プラグアダプタも重宝します。
日本よりもペットボトルの飲料水は高い国がほとんどですので水分補給のために水筒があると便利で節約になります。
アメリカの留学先で購入可能・不可能なもの
アメリカ留学は持ち物選びが重要です。アメリカで簡単に手に入るアイテムと、手に入りにくいアイテムをご紹介するので参考にしてください。
アメリカで購入可能なアイテム
アメリカではさまざまなアイテムを簡単に購入できるため、留学生活に必要な物品を現地で調達できます。店舗やオンラインショップでは、幅広いカテゴリの商品がそろっており、生活に必要なほとんどのものが手に入ります。
- 衣類(Tシャツやジーンズ、ジャケット)
- 靴(スニーカー、ドレスシューズ)
- 日用品(シャンプーやボディソープ、洗剤)
- 寝具(シーツや枕、掛け布団)
- 台所用品(鍋や食器、カトラリー)
- 学習用品(ノートや筆記用具、参考書)
- 医薬品(一般的な市販薬、ビタミン剤)
- 食品(スナックやインスタント食品、調味料)
- 家具(テーブルや椅子、ラック)
- 交通手段(自転車、自動車)
むしろ無いものを探したほうが早く、あとは費用対効果の話になります!
アメリカで購入不可能なアイテム
アメリカでは、地域によっては購入が難しいアイテムがあるので事前に準備しましょう。アメリカでは他国の伝統的な食材や調味料はスーパーマーケットには多くはありません。特に田舎に行けば行くほど日本やアジア地域特有のものはアジア食料品店を探さなければ見つからないことが多く、見つかったとしても高価です。
日本製の家電製品や電子機器に関しても、アメリカでは入手困難もしくは高額になってしまうものがあります。家電製品は国によって電圧やプラグの違いもあるので、変圧器や変換アダプターなどが必要な場合も少なくありません。
日本の製品のほとんどはアメリカの電圧に対応していますよ!
日本でしか手に入らないものを愛用している場合は、十分な量を持参するか、入手可能な代替品を探しておくことが必要です。日本でしか手に入らないものをしっかり準備すれば、アメリカでの留学生活が快適になります。以下のアイテムは日本で準備するのがおすすめです。
- 特定ブランドの化粧品やスキンケア製品
- 漫画や書籍
- 日本の伝統的な衣服や履物
- 100円ショップの雑貨品
- サランラップなどの台所用の雑貨
- 日本の食器
>> 日本から持ち込みたい品物(工事中)
アメリカ留学時の荷造りのポイント
長期間の滞在になる留学では、適切な荷物の準備が重要です。効率的な荷造りには、持ち物の厳選やパッキングの工夫、重要書類や貴重品の管理などが挙げられます。以下の荷造りのポイントを順番に紹介します。
- スーツケースの選び方とパッキングのコツ
- 機内持ち込み手荷物のポイント
スーツケースの選び方とパッキングのコツ
留学の準備において、スーツケース選びは重要です。適切なスーツケースを選ぶことで、移動がラクになり、荷物の管理もしやすくなります。軽量で丈夫なスーツケースを選べば、長期間の留学でも安心して使用できます。TSAロック付きのスーツケースだと、空港のセキュリティチェックがスムーズです。
移動の多い留学では、四輪タイプのスーツケースがおすすめです。空港や街中での移動がスムーズになります。パッキングでは事前にリストを作成して必要なものを把握することが大切です。忘れ物が減り、効率的な荷造りができます。服はロールアップして収納すると、コンパクトになり、しわになりにくいです。
パッキングキューブを利用すれば、荷物を小分けにして整理でき、出し入れも簡単です。重いものはスーツケースの車輪側に置くと移動時の安定感が増します。液体類はジップロックに入れることで漏れを防げます。
機内持ち込み手荷物のポイント
機内持ち込み手荷物とは、飛行機の客室に持って入れる荷物のことです。パスポートや航空券、現金やクレジットカードなどの貴重品と医薬品などを、機内持ち込み手荷物に入れましょう。耳栓や目隠しなど、快適性を保つアイテムも便利です。各航空会社の手荷物規定で特に注意すべきポイントは以下のとおりです。
- 液体類は100ml以下の容器に入れる
- 液体類の容器は透明な袋にまとめる
- モバイルバッテリー/リチウム電池/電子機器は機内に持ち込む
各航空会社の機内持ち込み手荷物のサイズと、重量制限を事前に確認する必要があります。
» 事前確認が大切!アメリカに持ち込み禁止のアイテム(工事中)
荷物の発送は郵便局がおすすめ
荷物の発送は郵便局経由が最も安価で信頼性がありお勧めです。
とはいえ外国に運ばれたあとは現地の郵便業者が集荷・配達することになり、日本より荷物のロストが多いので本当に貴重な品は郵送せず身につけて自ら現地に持ち込みましょう。
まとめ:事前の準備は便利な留学生活の必須アイテム!
アメリカ留学の際は、事前に持ち物をリストアップして準備しましょう。身分証明書や重要書類は必須です。生活に必要な日用品は、気候や季節、滞在期間に応じて選びましょう。アメリカで簡単に手に入るものと入手が困難なものを事前にチェックすることで、留学生活を快適に過ごせます。
荷造りはスーツケースのスペースを効率よく活用します。機内持ち込み手荷物には最低限の必需品を含めることが重要です。上記のポイントを理解し、適切に準備することで、より充実した留学生活を送れます。
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