論文作成や研究費申請書作成は日本語ですら時間と頭を使う大変な作業です。
論文・研究費申請を英語で作成するとなればさらに時間がかかるだけでなく文法や表現の正確さを担保するのがより難しくなります。そして英文の質は論文のアクセプトや研究費獲得の確率に大きく影響します。
そこでQuillbotが英文作成における救世主として注目を集めています。
この記事では3年間アメリカに研究留学していた海凪がQuillbotの概要から無料版と有料版の違い、アカデミックライティングでの使い方、さらには代替ツールとの比較に至るまで詳細にわたって解説します!
ほとんどの機能を無料で使用可能!
- 1. QuillBotとは:論文作成に必須の万能英文校正ツール!
- 2. QuillBotの機能詳細:英文作成のあらゆる場面で役立ちます
- 3. QuillBotの無料版と有料版の違い:質と量の大幅な向上!
- 4. QuillBotのアプリ・拡張機能:スタイルに合わせた柔軟さ
- 5. QuillBotの論文作成時の実際の使い方
- 6. QuillBotの代替ツールと比較:Quillbotが選ばれる理由は機能性
- 7. QuillBotの注意点・改善して欲しい点
- 8. QuillBotの口コミ~X(旧Twitter)から~
- 9. QuillBotの登録方法とアップグレード方法:直感的に可能!
- 10. Q&A:QuillBotのよくある質問に対する回答
- 11. まとめ:QuillBotで論文・研究費申請を成功させる秘訣
1. QuillBotとは:論文作成に必須の万能英文校正ツール!
QuillBotは、文章の書き換え、文法チェック、盗作チェックなど、多岐にわたる機能を提供するAIベースの英文校正ツールです。QuillBotのサービスだけで日本語の英訳やAI文章生成ツールで文章を作成、より良い単語や言い回しを探して文章を推敲、文法の誤りの修正、引用文献の追加、さらには出来上がった文章をチェックして盗用のリスクを最小限に抑えることまでできてしまいます。
画像やグラフ以外の英語論文の要素は全てQuillbotで作成することが可能です!
QuillBotは世界で3番目に使われているAIツール!
この記事によると、近年のChatGPTなどの万能型生成AIツールによって以前よりも使用される回数が減っているものの依然として世界第三位の使用量を誇っているとのことです。
Quillbot’s total traffic count decreased by 5 million during the year-long study. As Quillbot is part of the AI writing category, this can also be explained by it losing out to gainers, particularly from the chatbot category which may have replaced some of its use cases.
https://writerbuddy.ai/blog/ai-industry-analysis
- Launched: December 2017
- Number of Months Considered: 12 months
- Total Traffic (Sep 22 – Aug 23): 1134118471 (1.1B)
- Average Monthly Traffic: 94.6M
- Net Loss in Traffic: 5.1M
- Average Monthly Traffic Loss: 461.4K
世界的な実績と知名度があることが分かりますね!
QuillBotでできること:英文作成プロセスを網羅して支援!
QuillBotの提供する多様な機能は論文と研究費申請文書の作成などの推敲が必要な英文作成のあらゆる段階で役立ちます。
QuillBotが論文や研究費申請書作成に最適な理由
どんな英文作成にもQuillbotは役立ちますが、特に有用なのが論文作成や英語での研究費申請作成です。
以下の流れで使用すればどの場面でどの機能が良いか迷うことなくスムーズに英文作成ができます。
- TranslatorやSummarizerで効率的に情報収集
- Quillbot Flowで下書き/叩き台をスピーディーに作成
- Paraphraserで言い回しを洗練
- 同時並行でGrammar Checkerで//文章的な誤りを訂正
- Plagiarism Checkerで意図しない盗用を防止
- Citation Generatorで引用文献リストを作成
- 最後にもう一度SummarizerでAbstractの下書きを作成しParaphraserで推敲
アカデミックライティングのほぼ全ての場面でQuillBotは助けてくれます!
研究費や奨学金獲得に最も必要なのは研究アイディアであることは間違いありません。
しかしせっかくの良いアイディアも英文が不十分な場合その良さが伝わりませんし、仮に伝わったとしてもその実現可能性を疑われてしまいます。
質の良い文章を書くためにパラフレーズ機能が充実したQuillbotを使用することは研究費・奨学金獲得の可能性を大きく高めます。
論文作成:論文作成の時間を大幅に短縮できる+盗用のリスクを大幅に減少
論文は研究費・奨学金獲得よりは文章によるシビアさは若干軽減しますが、とはいえ文章の質は採択の可否に重要です。
そして論文作成には(特に非ネイティブである日本人は)時間がかかります。Quillbotの各機能を使いこなすことで論文の質を向上させるだけでなく大幅な時間の節約が可能になります。
そして最後にPlagiarism Checkerを使用することで意図せぬ盗用のリスクを大幅に削減できます。
QuillBotが可能なパラフレーズはバラエティ豊富
単純にパラフレージング(言い換え)といっても様々な程度と質がありどの言い回しがいいかはケースバイケースです。QuillBotは一つの言い回しだけを提示するのではなく、いろいろな観点でユーザーの好みに合わせた調整を行うことができます。
例えば一口に英語といっても国によってよく使われる単語や表現は異なります。
QuilBotでは以下の4つの英語に対応して選べるようになっています。
- American English (アメリカ英語)
- Canadian English (カナダ英語)
- British English (イギリス英語)
- Australian English(オーストラリア英語)
言い換えは全く同じ意味で言い換えられる場合もありますが、言い換えを行えば行うほど文章のニュアンスは変化していきます。QuillBotではどの程度意味を保つのかの調節バーがあり、なるべく同じ意味をキープしたいか、それとも違う表現やニュアンスを求めて元の意味をそれほど保持しないで言い換えるかを調整することができます。
大変なアカデミックライティングの質の向上と時間節約を同時に達成できます!
2. QuillBotの機能詳細:英文作成のあらゆる場面で役立ちます
QuillBotは主に7つの機能に分けられます。その機能の全てが論文や研究費申請書の文章の質を格段に向上させるために設計されています。
1つのサービスであらゆる角度のアカデミックライティングの質向上に役立ちます!
1. Paraphraser(文章の書き換え・リライト)
この機能は、元の意味をある程度保ちつつ、異なる単語や文構造で文章を再構築することを可能にします。これにより、読者にとってより理解しやすい表現やより正しいニュアンスの文章に変更することができます。
2. Grammar Checker(英文法・スペルのチェック)
文法やスペリングの誤りは、論文の信頼性や読みやすさに大きな影響を与えます。Grammar Checkerは、これらの誤りを的確に指摘し、修正案を提案することで、文書の質を高めます。
3. Plagiarism Checker(盗作・盗用チェック)
論文を作成する際にIntroduction/BackgroundやMethodsなどで一部をコピー&ペーストすることは昔からよく行われていますが、うっかり改変を忘れてしまうこともありますし、またどの程度変更すれば問題にならないかは判断が難しいです。
意図的にした盗用は問題外ですが、背景や実験方法は文章が重なりやすく、盗用を疑われて無用なトラブルを招く可能性があります。Plagiarism Checkerは、テキストが他の作品とどの程度オリジナルであるかを確認し、意図しない盗用のリスクを最小限に抑えます。
この機能だけは有料版のPremiumコースでないと使用することができません!
4. QuillBot Flow(生成AIの自動英文作成ツール)
与えられたテーマに基づき、一貫性のある文章を自動で生成することができます。これにより、アイデアの構築から文書作成までのプロセスがスムーズになります。
具体的にはあるテーマに基づいて一般的な背景を追加したり、視点を変えた例を提示してくれたりとぼんやりとしたアイディアを整理しながら書き進めるのに役に立ちます。
また同時にParaphraseや文献検索、メモ書きや盗用チェックなども一つの画面で併用しながら書き進められるので書き始めるのが苦手なあなたにピッタリのツールです。
生成された文章をそのまま使用することは全くおススメではありませんが、Introduction/Backgroundの文章作成には頭と時間を使います。下書きをQuillBot Flowで行うことで大幅な時間の節約になりますし、アイディアも固まりやすいです。
QuillBot Flowは無料版でも使用できますが、アカウントの登録が必要です!
5. Summarizer(要約ツール)
長いテキストを短く要約し、重要なポイントを抽出することで、論文や研究報告の概要作成を効率的に行うことができます。自らの論文を要約してAbstractの下書きとして使用するもよし、参考文献を要約して趣旨を素早く把握するのも良し。情報収集からアウトプットまで幅広く使用することができます。
6. Citation Generator(引用元情報の自動生成ツール)
適切なフォーマットでの引用を容易にし、論文作成の負担を軽減します。
引用文献リストはEndnoteなど他の文献ソフトを使っている方も多いと思います。もちろん自著論文の引用文献リストにQuillbotのCitation Generatorを使うこともできますが、海凪のお勧めは「プレゼン資料作成時の引用文献リスト作成」です。わざわざ文献ソフトを起動しなくても、サッと作れてサッとコピーベーストできるのでプレゼンの時に載せる必要がある文献リストの作成にはもってこいです。
7. Translator(翻訳ツール)
QuillBotは多数の言語で翻訳が可能です。正直にいうと翻訳の質はChatGPTやDeepLには劣りますので翻訳だけはより優れたDeepLやChatGPTを使用するのも一つのやり方です。
しかしQuillbot使用中に別のサービスを立ち上げる面倒さを考えれば、一つのサービス内で完結できる翻訳機能は非常にありがたいです。競合のGrammarlyにはない機能です。
ほとんどの機能を無料で使用可能!
3. QuillBotの無料版と有料版の違い:質と量の大幅な向上!
QuillBotの無料版と有料版の違いは一言では説明しにくいですが、使えば使うほどその違いが鮮明になります。
無料版でもほとんどの機能は利用できます。しかし有料版では無料版にない機能が使えるだけでなくメインのパラフレーズ機能の質と量の大幅な向上が得られます。
たまに使う程度であれば無料版で必要十分ですが論文作成や英語でのプレゼンテーションの原稿作成など英文ライティングを日常的にする方には課金の価値が大いにあります。
無料版と有料版の違いについて以下の表に違いと料金をざっくりまとめました!
有料版のプランはPremium一つだけですが契約期間で価格が変わります。
月額プランは一年契約に比べて約2.5倍の価格になってしまいますので無料版で機能をしっかり確認して、いざ有料契約する時は一年契約にするのががオススメです。
これだけでは課金する価値があるかどうかわからないと思いますので一緒に見ていきましょう!
QuillBotの無料版でできること:幅広く使って便利さと有効性を確認
無料版QuillBotでもほとんどの基本機能をアカウント登録することなくその場で使用することができます。ただし無料版には利用回数や機能に制限があります。例えば、文章の書き換えにおいて、より多様な書き換えオプションや、文法チェックの詳細度が制限されます。
またAI文章作成ツールであるQuillbot Flowは無料で使用すること自体は可能ですがアカウント登録が必須となります。
基本機能のうち唯一Plagiarism Checkerだけは無料版では使用することができません。
無料版でもQuillbotの有用性と便利さは十分に発揮されます!
無料版でも初期段階の草稿/下書きの作成や、軽微な文法修正には十分対応できます。また有料版を考えている方も無料版でしっかり機能を確認した上で契約できるのでまずはどなたも無料版の使用をお勧めします。
ただし、無料版では履歴の保存機能がないので毎回テキストをコピー&ペーストで別のファイルやソフトに記録しておかなければなりません。また語数制限が厳しかったり幅広く柔軟な校正ができなかったりしますのでより専門的な文書作成や継続的な使用を考えている場合は有料版の利用をお勧めします。
QuillBotの有料版(Premium)はさらに機能が充実
有料版では文章の書き換えオプションの拡張、語数制限の大幅な緩和、盗作チェック機能の解禁などが得られます。また履歴も残りますし語調の設定、比較モードでより便利な使用が可能になります。
もし無料版でQuillbotが気に入ってこれからも使っていきたいという方は有料版も検討する価値があります。指定ワードを変更しないようにして重要な語句の意味を保ちつつ大きく言い換えを行ったり、短い言い回しに変更したり、書き上げた論文を放り込んで抄録の原型を作成したり…。
総合的なライティングツールとして拡張機能も併用して使うことでかなり英語ライティングの時短と英文の質の向上に役立つはずです。
論文や研究費申請における有料版QuillBotのメリット
有料版の機能は、論文や研究費申請書の品質を格段に向上させるために特別に設計されています。特に、盗作チェック機能は、研究の独自性を確保する上で不可欠です。また、多彩なパラフレーズ機能は文章の質と専門性をがより高めることができます。
無料版QuillBotがお勧めの人
無料版がお勧めな人は以下の通りです。
使用頻度が低い方は料金と価値は見合わないでしょう。年契約でも月1,000円は超える支払いですので例えば月一回も使用しない方は無料版で十分です。
英語をこれから勉強し始めるような方も有料版の価値は感じにくいでしょう。その言い換えが適切かどうかを判断することも難しいのでQuillbotに言われるがままに文章を改変していくとどんどん文意がずれていってしまう可能性が高いです。
また中級者を飛び越えて効率の良い文法校正機能だけが必要な上級者の方はパラフレーズ機能がメインであるQuillbotよりもGrammarlyがお勧めです。
有料版QuillBot(Premium)がお勧めの人
有料版がお勧めな人は以下の通りです。
今まさに論文執筆中の方は有料版がお勧めです。言い換え機能の使用量制限が緩和されるだけでなく質的にもニュアンスをどの程度保つか、どのようなニュアンスの文章にするかを細かく設定できる有料版の価値があります。また方法や背景など文章の盗用を疑われやすい部分についてPlagiarism Checkerで確認できるのも有料版だけです。
研究申請書は論文以上に推敲が大事ですのでQuillbotの有料版は非常におすすめです。言い回し一つで魅力的な文章であるかどうかが変わりますので少しの文章差で研究費・奨学金獲得の大きな結果の差になる可能性のある研究申請書作成にこそQuillbotの有料版は大いに価値を発揮します。
そして研究留学中の方は論文や研究申請書を作成しなくても有料版の価値があります。留学中はそれらの文章だけでなく普段の業務メールや学内・学外のプレゼンの抄録作成、学内の申請書作成、研究進捗ミーティングのプレゼンや抄読会の準備、生活上の英文のやり取りなど英文ライティングが必要な場面が山ほどあります。研究留学生活をスムーズにするためにQuillbotの有料版を契約するのは価格以上の価値があるはずです。
それぞれの状況に合わせて使い分けてください!
4. QuillBotのアプリ・拡張機能:スタイルに合わせた柔軟さ
QuillBotは、ChromeやWordの拡張機能もサービス提供しています。ブラウジング中や文書作成中にもダイレクトにQuillBotの機能を利用できます。
Chrome Extensionでの使い方
Google Chrome拡張機能をインストールすることで、GoogleDocsでの文章作成時にもスムーズにQuillbotの機能を利用できます。この場合主な機能はパラフレーズ機能と文法校正機能になります。
Word Extensionでの使い方
Word拡張機能を利用することで、Word文書内で直接、Quillbotの機能を使って文章の校正や改善が可能になります。この場合主な機能はパラフレーズ機能・文法校正機能・要約機能になります。
アプリの使い方
Quillbotは、スマホやタブレット用にアプリケーションとしても提供されています。キーボードとして使用することでちょっとした英文作成やSNS投稿の場面などでも英文校正を使用することができます。
アプリを開くと上記画像にのように出てキーボード設定やパラフレーズが可能です。ファイルをアップロードすることも可能です。
Quillbotアプリの設定以外に本体のキーボード設定が必要です。
全ての設定が終了すると上画像のようにQuillbotキーボードが追加され、タイプや範囲指定したテキストのパラフレーズが可能になります。
アプリに関しては導入されたばかりでエラーもあり、現時点ではあくまでおまけ機能として捉えておく方が良いでしょうね。
ほとんどの機能を無料で使用可能!
5. QuillBotの論文作成時の実際の使い方
Quillbotを使用する際の基本的な流れから、効果的な論文校正のコツまで、実際の使用法を詳しく解説します。Quillbotを活用することで、論文の品質を高め、研究成果の発表において優位性を確保することが可能です。
QuillBotを使用した論文作成の基本的な流れ
ご覧のように論文作成のほとんどの部分にQuillBotは役立ちます!
6. QuillBotの代替ツールと比較:Quillbotが選ばれる理由は機能性
Quillbotと類似の機能を提供するAIツールにはGrammarly、DeepL write、ChatGPTなどがあります。それらと比較してもQuillBotが論文作成・研究計画書作成に推奨される理由はアカデミックライティングと推敲に特化した機能性と使いやすさにあります。
QuillBotの代替が可能なAIツール
市場にはGrammarly、DeepL write、ChatGPTなど、Quillbotと同様の機能を提供する多数のAIツールが存在します。しかし、Quillbotはこれらのツールと比較して、論文作成に特化した独自の機能を提供します
Grammarlyとの違い
Grammarlyは文法やスペルのチェックに特化していますが、Quillbotはこれに加えて文章の書き換えや盗作チェックなど、論文作成に必要な機能を幅広く提供します。
Gramamrlyにも単語のサジェスト機能や文章の組み換えサジェスト機能は存在するのですが、言い換えの方法は基本的には一通りですし、サジェストされる単語のチョイスもアカデミックライティングで使用するには的外れなサジェストが多い印象です。特に単語については実際に使ってみて良いサジェストだと思ったことは殆どありません。
文法校正だけが必要な場合は表記ゆれ訂正機能も持つ、使い勝手の良いGrammarlyがお勧めです。ただ論文作成で必要な機能を考えるとちょっと物足りなさが残ります。推敲は自分でできる、というある程度習熟した書き手であればGrammarlyは良い選択だと思います。
GrammarlyとQuillBotを詳しく比較した記事がありますので興味がある方はご一読下さい。
DeepL writeとの違い
DeepLは翻訳の精度が良いことで知られています。実際和訳のクォリティはQuillBotよりもDeepLが上であると海凪も感じます。
しかしことライティングと文章推敲に関してはQuillBotに後れを取っていると言わざるをえません。書き換えの機能Grammarlyに比較してたくさんの選択肢を提示してくれますが、ややUIが見にくいこと、また推敲機能に便利な単語ロック機能などはなく、その他の付随ツールも翻訳と文法校正以外の機能はほぼありません。
Quillbotは翻訳だけでなく、文章の質を向上させるための総合的なツールを提供します。より論文や研究申請書の質向上に集中したい場合はQuillBotの方がおススメです。
翻訳機能は質・量・速さともに明らかに優れているので使い分けるのも有力な選択肢です!
ChatGPTとの違い
ChatGPTは今や最も有名な万能生成AIツールであり、その能力と汎用性は他のAIツールの追随を許しません。しかし万能であるがゆえに論文作成など特化した使い方をする場合には一定のコツと調整が必要です。
雑な指示の場合にはこちらの意図しない方法に文章を書き換えてしまったり、どの部分が変わっているかを確認するには別の比較ツールを用いるかもしくはChatGPTに変更部位をプロンプトで指示して教えてもらう必要があります。
一方Quillbotは元々英文校正に特化したツールですので論文作成にも特化した機能を提供し、研究者や学生のニーズに直接応えることが可能です。ChatGPTも研究生活には幅広く役立つAIツールですのでQuillBotとは別に有料契約を検討すべき素晴らしいツールです。
研究留学生活でのAIツールの使い方については別記事でご紹介していますので興味がある方は併せてご参照ください。
7. QuillBotの注意点・改善して欲しい点
Quillbotを使用する際には、いくつかの注意点があります。自動生成された内容の正確性が常に保証されるわけではないこと、また文法チェッカーが提供する修正案の背景理由が明示されない場合があることに留意が必要です。
1. 正確性は担保されない
自動生成された内容や、文法チェックの修正案は、最終的な判断を下す前に、人間による確認が必要です。AIによる提案はあくまで参考であり、研究者自身の専門知識と判断が重要です。
この点では本当の初心者、初学者はQuillBotを単独で使用するよりも第三者やテキストの力を借りながら併用して文章を作成していく方がベターと言えます。
とはいえ我々レベルが文章を作るより遥かに正確ですが(笑)
2. Grammar checkerや単語のサジェストでは変更理由を説明されない
QuillbotのGrammar checkerが提供する修正案やParaphraserが提案する単語には、なぜその修正が必要なのか、その単語だとどのように良い可能性があるのか、などの理由が明示されるわけではありません(Grammarlyは常に表示される)。したがって、文法や表現の改善を行う際には、自分でその理由を理解し、適切な修正を選択する必要があります。
このあたりがQuillBotが中級者向けと考えている理由です…。
ChatGPTやDeepLを併用することで注意点は補える
そこで他のAIツールの出番です。無料でも良いのでDeepLで出来上がった分を翻訳してみたり、ChatGPTにわかりにくい表現がないかを聞いてみることでQuillBotの注意点である「仕上がりが判断しにくい」部分をうまく補うことができます。この用途で使用する限りDeepLもChatGPTも無料版で充分その役割を果たしてくれます。
ほとんどの機能を無料で使用可能!
8. QuillBotの口コミ~X(旧Twitter)から~
X(旧Twitter)などのSNSでは、Quillbotの利用経験を持つ研究者や学生からの肯定的な感想が多く見られます。ただし日本でのQuillbotの知名度も、また利用対象者も多いとは言えないので感想の書き込みそのものが多くないことには注意が必要です。
否定的な意見も読みたかったのですが見つけられませんでした…。
9. QuillBotの登録方法とアップグレード方法:直感的に可能!
無料会員から有料会員への登録方法、さらには有料会員の解約方法についても詳しく説明します。QuillBotの利用を開始するには、まず無料会員の登録から始めます。その後、より多くの機能を利用したい場合は、有料会員へのアップグレードが可能です。
登録不要で使用できる機能
Quillbotでは、そのほとんどが登録不要&無料でできます。トップページにアクセスするとすぐに文章を入力できるウインドウが配置されており、直接の入力・コピー&ペースト・テキストファイルのアップロードいずれの方法でも各機能を試すことができます。
一切登録せずにQuillbotの基本的な使い勝手を試すことができます!
QuillBot Flow(要アカウント登録)やPlagarism Checker(要有料版)も左のサイドバーにはありますがクリックすると登録を促す画面や有料版登録を促す画面が出るのでこの状態では使用できません。
無料会員の登録方法
無料会員に登録するには、Quillbotの公式ウェブサイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを登録、もしくはGoogleアカウントやFacebookのアカウントを経由してアカウントを作成します。これにより、無料版の機能を無制限に利用することができます。
これで無料版の機能は全て利用できます。
右サイドバーにHistory(履歴)、Compare mode(比較モード)、Tone(語調)がありますがダイヤマークがついています。これは有料版機能であることを表すマークですので無料アカウント登録だけではまだ使用できません。
有料会員の登録方法
有料会員へのアップグレードは、アカウント設定ページから行うことができます。有料プランは複数の契約期間が選択できます。
有料会員の解約方法
有料会員の解約は、いつでも可能です。アカウント設定ページからクリックのみで解約手続きを行うことができます。
Pause subscritptionは30日・60日・90日の間有料版を停止させる機能です。論文や申請書がアクセプトされるなど一旦英文作成が少なくなるタイミングが一定期間確実にあるときなどは履歴を残しつつ課金される期間を減らすことできます。
Cancel subscriptionはそのままの意味ですが無期限に有料契約更新を停止させます。
どちらのメニューでも既に支払った分の期限内では有料版が使用できます!
ほとんどの機能を無料で使用可能!
10. Q&A:QuillBotのよくある質問に対する回答
Quillbotに関するよくある質問には、機能の使い方や登録方法、解約手続きなどがあります。公式ウェブサイトでは、これらの質問に対する詳細な回答が英語で提供されています。
以下のQ&Aは公式ページの質疑応答を抜粋してquillbotの力を借りながら海凪なりに和訳したものです!
- QQuillBotはAIライティングとみなされますか?
- A
最近、誰もがAIライティングについて話題にしており、その使用-そして誤用-をめぐる議論が繰り広げられています。QuillBotは、あなたがライターとして成長し、向上するのに役立っていますが、QuillBotを使うことがAIライティングとみなされるのか疑問に思うかもしれません。
答えは “ノー “です。
QuillBotのツールには、文法の修正や文章の言い換えなど、特定の用途があります。フィードバックや提案を利用して、自分だけのコンテンツを作成するのはあなた次第です。一方、ChatGPTや同様のAIライターは、いくつかのプロンプトからエッセイのような長さの文章を生成することができます。そして、その文章を変更することなく提示することができてしまいます。
QuillBotはAIライティングとはみなされないため、ほとんどの剽窃チェッカーはQuillBotの使用にフラグを立てません。とはいえ、ChatGPTのようなツールで作成された文章にQuillBotを使用された場合の保証はいたしかねます。安全策をとって、ご自身でコンテンツを作成されてはいかがでしょうか?(もちろんQuillBotの助けを借りて!)。
- QQuillBotはどの言語で動作しますか?
- A
QuillBotの製品は複数の言語に対応しております!
以下は、QuillBotの製品と現在対応している言語の一覧です:Paraphraser:
アフリカーンス語、中国語、デンマーク語、オランダ語、英語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、日本語、マレー語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語、タガログ語、トルコ語、ウクライナ語、ベトナム語Grammar checker:
英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語Co-Writer、Summarizer、Citation Generator、Plagiarism Checker:
英語のみ(注:アメリカ英語・イギリス英語・オーストラリア英語・カナダ英語)Translator:
アラビア語、ベンガル語、セブアノ語、中国語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、英語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ヘブライ語、ヒンディー語、ハンガリー語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、マレー語、ノルウェー語、ペルシア語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語、タガログ語、タイ語、トルコ語、ウクライナ語、ウルドゥー語、ベトナム語
- QQuillBotの3日間の返金保証とは何ですか? それはどのように機能しますか?
- A
顧客が製品に満足していない場合、必要としない場合、またはサブスクリプションをキャンセルする必要がある場合に購入後3日以内であれば料金を全額払い戻します。
返金保証は、これまで使用したことがないユーザーにのみ適用され、以前返金を受けたことがあるユーザーは適用されません。
- QQuillBotは誰が使うの?
- A
みんな 学生、教師、芸術家、弁護士。 あなたの母、あなたの父、あなたの祖母。 常に自分と話している隣人の子供。 言いたいことがある人。 あなた、希望です。
11. まとめ:QuillBotで論文・研究費申請を成功させる秘訣
Quillbotを最大限に活用するためのヒントや、論文・研究費申請におけるアドバイスでこの記事を締めたいと思います。QuillBotの機能を使いこなして正確で読みやすい英文を作成することで、研究成果の価値を最大化しましょう。
QuillBotを最大限に活用するためのヒント
Quillbotの機能をフルに活用するには、まず無料版で基本的な使い勝手を把握し、その後、必要に応じて有料版へのアップグレードすることが重要です。使い続けることで各機能の使い方を理解し、論文作成の各段階で適切に活用することできます。
つまり継続こそが効果的な使用法の鍵となります。
また時には他のAIツールに弱点を補ってもらうことも有力な手段です。DeepLの翻訳機能やChatGPTの万能性は無料版でも充分役に立ちます。もちろんChatGPTができることはもっと幅広いので有料版はQuillBotとは別に契約しても十分おつりがくる働きをしてくれます。
成功への道のり:締めくくりとアドバイス
論文や研究費申請の成功は、正確な情報とクリアな表現次第です。Quillbotは、これらの要素を強化し、研究成果の品質を向上させるための強力なツールです。Quillbotの機能を最大限に活用し、研究成果の発表での優位性を確保しましょう。
とにかくまずは無料で試してみることをオススメします!
ほとんどの機能を無料で使用可能!
コメント