研究留学は人生の一大イベントです。新たな文化と言語を学び、自分自身を見つめ直し、キャリア面でもキャリア外の人生でも成長する絶好の機会です。しかし、異国の地で生活するという経験は、同時に新たな課題や困難を引き起こすこともあります。金銭的には国内で過ごすよりも困難に直面する可能性が高いですし、少なくない時間を使います。
研究留学に挑戦するかどうかを決めるには実態をきちんと把握するだけでなくご自身の価値観と照らし合わせて判断する必要があります。このブログはその判断に大きく貢献すると自負しています。
このページの記事群で現実的な検討をしてみましょう!
0. 前提として:研究留学には博士号もしくは同等の実績が必要です
研究留学を志している方であればここは大前提になります。
博士号をお持ち、もしくは取得予定でしょうか?博士号を持っているかどうかで留学実現の難易度は大幅に異なります。もちろん博士号を持っている人が大幅に有利で難易度はグッと下がります。
もし博士号取得予定でなければ大学院に入るところから始めるか、もしくはそれと同等の実績が必要になります。
MD(医師)の資格があり、ScienceやNatureなど誰もが知るビッグジャーナルに載った実績と今後の研究ビジョンがあれば研究留学は可能です。しかしその場合も給与や待遇面で不利になり得ることは知っておいた方が良いでしょう(もちろんいきなりスタッフ=正規雇用になれれば話は別ですが)。
1. 研究留学の実態を知る
まずは「研究留学」とはどんなものであるかを知りましょう。
メリットとデメリットを列挙して得たいメリットがあり、自身の目指す人生に致命的なデメリットがないのであれば挑戦すべきと海凪は考えています。しかし留学するかどうかを決定するのは価値観や周囲の状況など考慮すべき点はたくさんあります。以下の記事群で研究留学の実態を知ると共に自分にとって研究留学はチャレンジすべきものであるかどうかの判断材料にしていただければ幸いです。
そして願わくば留学の良さを実感してもらえることになればこれに勝る喜びはありません!
研究留学/留学生活を知る
まずは研究留学および研究留学生活がどのようなものであるかをイメージできることが大切です。
基本的に研究留学の実現には時間と努力が必要です。時には突然上司や知り合いから打診される研究留学もありますが、自分の心や知識の準備ができていないとチャンスを逃す可能性があります。
モチベーションを保つにもイメージと具体像は必要です。また研究留学が自身のキャリアや人生にどのような意味を持つのかがはっきりしないと行動にも移しにくいはずです。
まずは下記記事群から研究留学に触れてみるのはいかがでしょうか。
留学の実現方法について知る
どうやって留学は叶うのか?を知らずに実現させることは不可能です。
以下の記事群でその実現方法と具体的な道筋がつかめます。
体験談を読む
客観的な情報だけではしばしばイメージがつかめず、研究留学を実現することの距離が遠く感じられてしまいます。そこで知り合いの経験者に体験談を聞くのはとても大切です。
本ブログの体験談のみならず留学の体験を扱ったたくさんの書籍、Webページがありますので参考にしてください。以下に体験談および研究留学の体験談が載っている書籍を紹介した記事をご紹介します。
研究留学と英語について知る
留学を考えるとき、最も気になることの一つは英語でしょう。
以下の記事群で留学と英語の関係についてイメージをつかみましょう。
金銭面の実態を知る
以下の記事群で「留学したら経済面はどのような影響があるのか」を知ることができます。ただ単に実態を知ることができるだけでなく、知っておけばお金に困りにくい留学にするヒントもたくさん含まれています。是非参考にしてみてください。
研究留学が家族にとってどういうものであるかを知る
ご家族がいる方はその点も留学をするかどうかの大きな判断材料になると思います。以下の記事群で家族に対する影響や配偶者が知っておくべき留学の実態が分かります。
2. 研究留学の実現に向けて少しずつ動き出す
研究留学の実現はある日突然話があることもあれば、数年にわたる長丁場になることもありえます。いつ留学が決まっても良いように早め早めの準備をオススメします。そしてもし留学をしないという決断をしたり、実現しなかったりしてものちの人生にプラスになるような準備は優先して準備していきましょう。
特に時間を必要とする&後々に役立つ可能性が高いものが「1. 資金の準備」と「2. 語学の勉強」です。
1. 金銭的な準備をする/資金を貯める
家族連れでの留学を目指す場合、いかなる資金源があろうともそれだけで生活することはあまり考えない方がいいです。つまりある程度の持ち出しが必要だということです。
どの程度必要かはケースバイケースなので一言では表せませんが、準備をしておくに越したことはありません。把握した家計の状況をもとに、理想的には一番苦しい状況(給料なし・奨学金なし)を想定して早めに貯金を確保しておくことをお勧めします。
投資も一つの手段ですが日本国内にしろ国外にしろ制約や条件がありしっかり確認が必要です。くれぐれも短期売買やリスクの高いものには手を出さないようにしましょう。
可能ならネット証券・ネット銀行の開設と不要な口座やクレジットの解約を
一定期間海外に住む場合、現実的には日本の口座・クレジットカードは残すことになります(というより残しておくべきですが)。できれば出国時にこのお金の管理をすっきりさせておくと時間と金銭の節約になります。
詳しくは記事「留学前に整理!海外留学と日本国内の銀行口座・クレジットカードの管理について4つのポイントで徹底解説」で解説しています。
これは留学をしてもしなくても必要なことですね…
2-1. コストがかからない英語の勉強を始める
金銭の問題と同様(?)英語については常について回る問題ですし英語力があればあるほど様々なことに役立ちます。インターネットが発達した現代では、ノーコスト・時間の制約がないお手軽かつ継続しやすい勉強法がたくさんあります。そして英語は留学が実現しなかったとしても医師を続ける上でより使えるのに越したことはありません。
ぜひ早めに勉強を始めることをお勧めします!
下記記事に無料でできる英語学習法(というかプラットフォーム)をご紹介します。海凪が実際にやってみて、無料にも関わらずかなり効果が高いと実感したものが揃っていますのでぜひご参照ください。
2-2. 留学に直接役立つ英語の勉強をする・英語資格を取得する
留学に直接役立つ英語の勉強≒TOEFL-iBTです。
せっかく勉強するならスキルも身につきわかりやすく英語の実力も示すことができるTOEFL-iBT以外をあえて選ぶ必要はないように思います。題材もアカデミック+大学生活に絞ってあり、インプットもアウトプットもまんべんなく学習できますので試験の点数を獲得することが実際の研究生活に直接役立ちます。
もちろんさらに絞って研究で使う英語だけを勉強するという手段もあります。研究英語の書籍は多数出版されているので不可能ではないです。しかしその場合具対的な目標が立てづらくあまりお勧めできません。
次点としてはIELTSです。特にイギリス・オーストラリア・インドなどイギリス系の英語を扱う国へ留学する方はTOEFLよりもIELTSを優先すべきです。
海凪はTOEFL-iBTを受験し94点を取った後に留学が実現しました。以下の記事で海凪が実際におこなったTOEFL-iBTの勉強法とテキストをご紹介しています。
まとめ:研究留学について学ぶことはノーリスク!
研究留学を検討中の方に役立つ記事群をピックアップしてご紹介しました。
研究留学のイメージをもつことと少しずつでも準備を始めることで研究留学はぼんやりとした想像の産物から実現可能なプランの一つに変わっていきます。
当ブログでは研究留学の初めから終わりまでを具体的かつ役立つ情報でサポートできる記事が揃っています。今後も役立つ記事を作成・更新していきますので今後も参考にしていただければ幸いです。
皆様の研究留学の成功をお祈りしています!